ザ・グレート・展開予測ショー

横島の給料(11)


投稿者名:トシ
投稿日時:(00/12/21)

どんどん足音が近づいてくる
「誰だ?・・・もしかして・・・」
横島は嫌な予感がしてきた
足音と共に声が聞こえてくる
「まったくアイツ仕事サボって何やってんのかしら・・・」
美神の声だ
「やっぱり美神さんだ!!やばい、こんなに金があったら全部とられてしまう!!」
「どうすんだよ!!どっか隠せよ!!」
「どっかって言ったって・・・仕方ない・・・」
横島は持っていた一枚の小判をポケットの中にしまった
「こらぁ!!横島!!あんた何やってんのよ!!」
美神はキレながら言うが
「あら?あんた韋駄天じゃないの?」
韋駄天の存在に気ずいた
「え?ああそうだが・・・」
「何であんたがここにいるのよ?」
「え?・・・それは・・・」
韋駄天は言葉に詰まり横島を見るがいかにもごまかせという顔をしている
「えーっと・・・・・・・・・よ、横島とちょっと話をしたいなと思ってだな・・・」
韋駄天はありえもしない事を言う
「はぁ!?何いってんの!?・・・まあいいわ、とにかく横島、あんた仕事しなさいよ」
と美神は言うが
「え?ああ、ちょっと今日は用事があるから休みます」
横島は今日おキヌのプレゼント買いに行くつもりだ
「休む?・・・まあいいけど、ってあら?それは何?」
美神は小判の入っている壺に気ずいた
「え?それは」
横島は壺を隠そうとするが壺から小判が落ちてしまった
「え!?小判!?」
美神は一瞬で壺を取り上げた
「何これ!?なんであんたが小判なんて持ってんのよ!!」
「え・・・それは・・・」
横島は汗がぽたぽたと落ちている
「ま、何にせよ昨日の件で破損したものは多かったからね、これはもらっておくわ」
美神は微笑している
「そ、そんなあ!!(まあこうなるかと思ってたけど)」
横島は覚悟していたのでそんなにショックは受けなかった
「じゃあそういうわけで、バイバイ!!」
「いや・・・バイバイって・・・」
美神は帰っていった
「やっぱりとられちまったな」
と韋駄天
「まあ一枚だけあるからいいや」
「一枚で何か買えんのか?」
「ああ、多分買えると思う」
「ま、とにかく頑張れよ!!」
「おう!!任せとけ!!」
韋駄天も帰ろうとしたがドアあたりで思い出したかのように言った
「・・・お前はおキヌの事どう思ってんだ?」
横島には答えるのが厳しい事を言う
「え・・・それは」
「お前美神の事が好きなのかそれともおキヌの方が?」
韋駄天は問い詰める
「え・・・う・・・」
横島は答えようがない
「俺だったら付き合うんなら美神よりおキヌのだな」
「お前におキヌちゃんを渡すか!!」
横島キレる
「冗談だよ冗談・・・・・・・・・お前おキヌが生き返る前どう思ってた?」
「どうって・・・」
「確かかなり前におキヌが生き返ったら美神よりポイント高いって言ってなかったか?」
「何でお前が知ってんだよ!!」
「さあな」
何で知ってるかは気にしないでください
「まあ俺も最初は美神さんのケツばっかり追っかけてたけどおキヌちゃんが生き返ってから複雑なんだよなー」
「・・・・・・お前あの2人以外に好きな奴は?・・・いるわけねえか!!」
韋駄天は笑っているが
「!!・・・・・・・・・・・・いたよ」
横島は暗い顔で言った
「でも死んじまった・・・守れなかったんだ・・・恋人を・・・」
横島の目にはちょっとだけ涙がうかんでいる
「・・・・・・すまねえ・・・悪い事言っちまったな・・・」
韋駄天もテンションが下がる
「だからなるべく恋人をつくりたくないんだ・・・もしもまた守れなかったらって思うと・・・・・・・・・まあ俺に恋人なんてもうできるはずないけどな!特にあの2人は!」
横島は笑っているが辛そうだ
「・・・・・・でも美神かおキヌに告白されたらどうする?」
「・・・そん時にならないとわからないよ」
「そうか・・・・・・ま、頑張れよ!!」
「ああ、すまないな・・・」
韋駄天は超高速で帰っていった
「さて、どうやってこの小判を金にするか・・・」
横島は考えるが
「そうだ!!厄珍に頼んだらいけるかも!!」
横島はダッシュで厄珍堂に向かった

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