ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(00/12/21)

強烈な圧迫感。
白い閃光しか映さない役立たずの目。
酷くなる脳の痛み。
思考することさえできずに肉体的な痛みだけに意識が捕われる。
寒いような熱いような・・・風邪にかかった時のような不思議な感覚
ぐらりとなにか揺れたようなと思った瞬間横島が床へと崩れ落ちる。
なんとかもう一度立とうとするが体が言う事を利かない。
・・・・横島はその間うめき声の一つもあげなかった。
多分知っているからであろう
この苦痛に長い間耐えて来た人のことを。
「あの日」から誰にも言わずに耐えてきたのだ。
その間じぶんはその事をしらないでのうのうと生活してきた。
罪悪感に苛まれる事もなく、ゆうこの事をさして思い出す事も無く・・・・
もちろん「だから」こんな苦しい目にあっているという訳ではない。
それにゆうこがどんな理由でこんな行動にでたのかなんて理解できるわけがない。
横島は自由の利かない身体でなんとか右腕を伸ばす。
そして見えてないはずの瞳でゆうこをー否メフィストを見る。
メフィストがどんな表情をしているのか見えてはないが横島にはわかっていた。
多分・・泣きそうな顔をしているんだろう。
自分はただ「想い」を伝えたいだけなのになんでこんなに・・・苦しまないといけないんだろうと。
それはゆうこと自分に対する謝罪・・それでも伝えるためだけに存在する自分が・・・好きなのに、自分を認めていてくれる人も「あの人」の生まれ代わりとなる人も、
それでもこの「望み」を叶えたくて。
それは自分の存在理由だから・・・。
「おこらねえから」
と掠れた声で横島。
多分五年前の自分だったらゆうこを殺すかもしれない「彼女」を憎む事しかできなかっただろう。
ーだけどどうしても諦めきれない想いが忘れきれない想いがあるのをしってしまったから
誰になんと言われようとどれだけ時間がたっても変われない思いがあるのをもう知ってしまったから。
つづく
・・・・・・・短いです

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