ザ・グレート・展開予測ショー

マイ・ライフ・アズ・ア・ゴースト!!(その3)


投稿者名:ゴロンボー
投稿日時:(00/12/19)

また…消してしまいました…(泣)
うう…大変申し訳ございませんが、縮小版をどうぞ。


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おキヌが闇の中で暮らして、150年が過ぎた。
『体が動かせればな…』
軽い気持ちでやってみると、…動いた。
『あれ?』
体中動かせる。
『もしかして…結構前から動かせたんじゃ?』
そう思うと、なんだか情けなくなった。
『ま、まあ…とにかく、外に出よ。』
と言ってもここは闇の中だ。どこまで続くか判らない。終わりがないかも知れない。
しかし、予想に反して闇は2メートルしない内に終わった。
久しぶりに目を使う。
『ここは…』
そこは、自分が死んだ洞窟だった。取りあえず無視して、地上に向かう。
外はまだ昼で、晴れていた。
『わああ…!!』
久しぶりに見る景色は美しく、心が洗われるようだった。
建物は、自分の真下にある神社しかない。

…それから先は、毎日散歩(といっても飛んでいるが)をして過ごした。

100年近く経ったある日のこと、おキヌは、そろそろ限界に近づいていた。
《ひ…暇すぎ…!!》
ちょうどその時、森の中に何かいるのが見えた。
《あれは…人っ!?》
意識せず姿を消して近づいてみた。

「どこまでいくんだ?」
「見つかんなきゃどこでも良いだろ。」
言いながらずんずん歩いていく。少しひらけたところでやたらでかい荷物を下ろし、
「ここでいいか。さーて、逃亡生活のはじまりはじまりーってか?」
「逃亡って…兵隊になりたくないから逃げただけだろ。」
「そ。おまえもな。」
年は、20前後と言ったところか。
この二人の名は…強、清(仮)としよう。

《へいたい?》
言っていることが良く判らない。戦いでもあるのだろうか?
しかし、二人はその後その話はせず、ここで暮らすための準備をしていた。

1カ月後。おキヌは、この二人の暮らしぶりを見るのが日課になっていた。

強が、後ろ手に何かを持って、ニヤニヤしている。
「なんだよ?」
「へっへっへー。これをみよっ!」
それは風車だった。回る部分は木、柄は鉄で出来ている。なかなか上手い。
「ふーん。」
清は、気のない返事をした。
おキヌは、姿を消して間近で見ていたので、思わず
『わああ…!!』
と、声を上げてしまった。強の顔がこわばる。
「なあ、今なんか声がしなかったか?」
「俺は聞こえなかったぞ。気のせいだろ。」
ガサッ、と近くの茂みで音がする。
「…………」
強は、清を見つめる。
「気のせいだろと言ったぞ。」
「だれかいるのかっ!?」
自分のすぐ近くにおキヌがいることには気づかない。返事は帰ってこなかった。。
「な?俺が気のせいだろと言ったぞと言った通りだったろが。ところで、それ、何に使うんだ?」
「ああ、それは…こうするん…だっ!」
と、風車を振りかぶって、投げた。後ろの木に、思い切り刺さる。
「お前は風車の弥七かっ!?」
「何だそれ。」
「?…いや、急に頭の中にそんな単語が…」
「腹がへってんだろ。昼飯捕りに行こうぜ。」
「ああ、そうだな。」
道具を取って、茂みに入ろうとしたら
『GRRRRR…』
…熊に出くわした。

《たっ助けなきゃ!!》


   ここからさきしばらくは、事情によりRPG風になります。
  
はらぺこくまさん が あらわれた!

はらぺこくまさん は ようす を うかがっている。

「ひいい…」
つよし は こし を ぬかした!

「あああ…」
きよし は すくみあがった!

おキヌ の こうげき!コマンド?
>考える
《えーと…そうだ!あれなら…!!》
ガッ
おキヌ は かざぐるま を てにとった!

はらぺこくまさん は よだれ を たらしている。

つよし は しんだふり を した!

(これは夢だ!)
きよし は げんじつから にげている。

おキヌ の こうげき!コマンド?

>わざ
>>なんとかやってみる
《よーし…!!》
かさぐるま が れいは を おびた!
こうげきりょく が すごく あがった! 

はらぺこくまさん が いっぽふみだした!

つよし は しんだふり を つづけている!

きよし は し を かくご した!

おキヌ の こうげき!コマンド?
>なげる
>>なにを?
>>>かざぐるま
『えいっ!!』
ズギュウウウウン!ドスッ!!

『GYAAAAAAAAAAA!!』

はらぺこくまさん に 3892 の ダメージ!!

はらぺこくまさん を たおした!

おキヌ は レベル が 13 あがった!!

れいあつ が 10マイト あがった! 

おキヌ は げんじゅつ が つかえるように なった!!

   RPG終了。


「あれ?」
攻撃が来ない。おそるおそる熊を見ると…頭に風車が刺さって死んでいる。
「これは…!!」
いそいで、それが飛んできた方を見る。
おキヌは逃げようとした。
今度は、この2人にも見えた。
「あっ!まって!」
…見られてしまったのでは、さすがに逃げられない。
「あなたが、俺…私達を助けてくれた…くださったんですか?」
《どっ、どーしよ…!》
おキヌは内心かなり慌てていたが、冷静を取り繕って、
『はい…』
と、しっかりした声で答えた。
「あ、あなたは一体…?」
『わ、私は…』
《どーしよう!?どーしよう!!?》
『こ、この山の神です。』
二人が、そろってひれ伏した。
「こ、この度は、危ないところをどうも…!」
『い、いえ、いいんです。それでは、私はこれで…』
今度は、ちゃんと姿を消して、逃げ出した。
『あ、危ない危ない…』

翌日、あの二人はもうおらず、代わりにガラクタの山と殴り書きの手紙があった。
『えっと…』
自分が習った文字と少し形が変わっていたが、何とか読めた。
ありがとうございました、だ、そうだ。おキヌは何だかおかしくなって、
『ふふっ…どういたしまして。』
と言った。幽霊になって、初めて笑った瞬間だった。

『これ、どうしよう?』
ガラクタは、実はあの二人のお礼の品らしかった。
おキヌは、あの風車と何故かあった本だけもらって、後は放っておいた。

しかし、持ち歩くわけにも行かないので、山にある洞窟にもっていった。

『これでよし、と』
洞窟内は風が通っていたので、

カラカラカラカラカラカラカラカラ…

と音を立てて風車が回った。

……誰もいない、誰も来ない洞窟の中で、風車はいつまでも回り続けた。




…ミョーな締めですが、私はもう限界です。勘弁して下さい。げふっ!(吐血)

…次、次回… マイ・ライフ・アズ・ア・ゴースト!!(最終回の予定)
゛天より他に知るものもなく゜
くっ…つらいぜ…




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