ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?番外編(過去バージョン)後編


投稿者名:hazuki
投稿日時:(00/12/18)

夏子はそう言うとしたを向く。
視界に入るのは自分の足の甲。
「ねえ夏子」
とゆうこ。
座ったまま右手を宙にうかせ「おいでおいで」というように動かす。
夏子はゆうこのところまでゆくとその隣にひざをたてて座った。
「なんや?」
と夏子。
「夏子は忠夫のどんな所がすき?」
ゆうこは夏子を見つめていった。
・・・・ききたくない
と「欠片」がうめくようにいう。
抑えるのがちょっとどころではなくきつい。
ただでさえ消耗してるのにこれ以上消耗してくないなあと思う。
だが「欠片」には知っていた方がいいと思うのだ・・・・。
自分(?)の思い人の大事な人のこころをしっていたほうが・・・・
もちろん自分の気持ちの再認識を夏子にさせたいという気持ちもある。
「・・・・・・・どこやろ?」
不思議そうに夏子。
「・・分かる範囲でいいから・・」
「そおやなあ・・・・・」
うーんとゆうこの言葉を聞き考える夏子。
「・・・多分・・かわらへんからかなあ」
とぼそりと夏子はつぶやく。
「かわらない?」
「うん」
こくりと頷き夏子。
「うちこーゆう性格やろ?しかもおとんおっきな会社の人やし・・横島や銀ちゃんと友達になるまえって・・みんなうちの事影ではおじょーとか大魔神とかいっとたし、なのにうちの前では・・・なんやへらへらしとったん・・・」
ぎゅっと両手でバスタオルをにぎり夏子。
夏子は外見こそ清楚な美少女といった感じなのだがその実かなりの乱暴者なのである。
だが暴力をふるうのは男子のみで女子には絶対ふるわない。
自分なりに悪いと思ったら謝るし、そう思わなかったらぜったいなにがあろうとも謝らないしなにがなんでも相手をやりこめる(その際手段は選ばない)。
・・・まあこの辺はゆうこの教育のたまものなのだが・・・・
しかもいう事は正論なのだ・・・
正論をはく暴力者・・・・こんな性格の夏子がすかれる訳はない。
子供という生き物はよくも悪くも自分の感情に素直なのである。
「・・・でも横島はうちの事みんな居るとこで文句たくさんいうくせに影でわるくいわんし・・それに・・・」
とそこで一旦言葉を区切り横島をみる。
綺麗なー
前に横島が夏子を意識させたような綺麗な表情で
「うちの事・・・・・暴力者でもおっきな会社のおとんの子供でもゆうねえの妹でもなくて「夏子」やっていってくれたんや・・・そんでうちの事うちやから天敵やっていったん・・もうずうっと前うちの事天敵っていった時とおんなしよーに」
「そっか」
分かる?
この子は・・・ほんとうに忠夫が好きなのよ。
貴方との時間は比べ物にならないけど・・・・・・
生まれ変わりとしてじゃなくて・・・・
「横島忠夫」が好きなの。
「・・・・なんやへんかな?」
と照れたように夏子。
「全然。」
満面の笑みでゆうこ。
「そおかな・・」
「で告白するの?」
「・・・・・・・・どないしよお」
と夏子。
告白はしたいこの気持ちを伝えたい。
だがしかし自分には素直に横島に気持ちを伝えることなんぞ無理じゃないんだろうか?
この前も結局最期はぶちのめしてしまったし・・・・。
・・・・・・でももういつあえるか分からないのだ。
横島の性格からして・・・友達に会いにまめに帰ってくるわけない。
「会えるよ」
と夏子が悩んでいるところにゆうこ。
「え?」
「だから忠夫に・・・」
「・・・?」
「多分早くて五年遅くて十年後に忠夫に会えるよ?」
これは絶対の保証つきよと語尾にハートマークまでつけてのゆうこのありがたいお言葉である。
「え・・・・」
「だからどーする?」
とゆうこ。
ここで告白するか十年先目指して横島を振り向かせる・・・というか惚れさせるいいおんなになるか?と言外に聞いているのである。
「・・・・・・・」
多分いまここで告白しても(どっちがするにしても)無理という事は二人の性格をよおく知っているゆうこは本人たちより分かっていたのである。
なんせ鈍感男と暴力女・・・・・。
「・・・そうやな・・・・」
とは少し考えた後にいった。
・・もっともっといいおんなになってから告白する。
といって夏子は笑う。
まだ自分に自信がない。
いいたい言葉がみつからない・・・・
せめて大事な気持ちをちゃんと素直に言葉にできるようになってから告白しよう。
と夏子は思った。
それまでせいぜいいいおとこになってるんやで。
「覚悟しときや」
と未だ気を失っている横島に宣戦布告をした。
おわり。
・・・・変な終わり方やし・・・すいません
いや・・・・・・・・・・・・・・あの・・・・逃走っ!!!!!!

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