ザ・グレート・展開予測ショー

宿敵(というか一方的に)11


投稿者名:hazuki
投稿日時:(00/12/11)

「まあこれでも一時間くらいしか持たないだろうけどな」
きゅっとバンダナを締めなおして真剣な表情で横島。
横でへばっている二人に時間ねーんだからちゃちゃと動けよと言い放つ。
・・・そりゃ横島はほとんど霊力を消耗してないだろうからいいだろうが・・・・
「は・・はい」
とけなげに返事をする衛藤。
「・・・・・」
無言で立ち上がる雪の丞。
さてとー
いくかあと横島は一人元気に言った。

さくさくさくさく。
そうしてどれ位経っただろうかいつの間にか紅い月が横島たちの真上に昇り、時折吹く独特の生暖かい風が三人を嫌な気持ちにさせる。
いくら物の怪がしばらくの間居ないと言っても一寸先が見えない闇・前の日雨が降ったのかぬかるんだ地面・断続的にどこからか聞こえる正体不明の獣の鳴き声・・・・・・こんな中を黙々と野郎三人(重要)で歩くのははっきり言って拷問に近い、いや拷問やと横島は思った。
(あれ?)
ふと・・・さっきから衛藤が一言も喋らないのに気がついた。
(雪の丞とはさっきからあの件やらあのことやらどこまで知っているんだという事を離していた。)
衛藤の方に視線を移すとひどく疲れた様子で・・・・さっきまでの元気が欠片も無い。
「どした?」
と横島。
「い・・いえなんでも無いです」
と力なく衛藤。
こうゆう風になんでも無いですというのはなんでもありますっ!!といっているようなもんである。
「・気にすんな横島・・大丈夫なんだろ?」
そっけなく雪の丞。
「?」
と横島。
「はい」
とすこしだけ顔をほころばせ衛藤。
「いや大丈夫って・・・」
暗くてよくは見えないが(・・・・だれも懐中電灯をもってきてない)微かに聞こえるすこし乱れた呼吸の音は衛藤のものだろう・・。
大丈夫じゃねーだろと言おうとした瞬間「うわっ」という声とその一瞬後に「べしゃっ」とぬかるんだ地面になにか倒れこむ音が響き渡った・・・。
「・・・・・・ふつう転ぶか・・16にもなった男が・・」
と雪の丞。
横島は無言で文殊を二個取り出し・・
一つは「治」
もう一つは「灯」と念じた。
つづくー♪
・・・・・・15回でおわれるのかなあ(苦笑)
いやおわれんだろ

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