ザ・グレート・展開予測ショー

愛子vs小鳩・女の闘い


投稿者名:マリエンバート
投稿日時:(97/12/26)

エプロン姿の愛子を想像しながら読むと萌え萌え度アップです(笑)。もちろん頭には三角巾もつけてね(なんだかなあ・・・^^;)


 ちっとも学校に行ってない割にのうのうと高校生を続けていた横島にもとうとう留年の危機が。厳しいと評判の新任数学教師に次の期末で赤点を取れば留年と言い渡され、心配したピートの提案により急遽勉強会が開かれることになる。集まったピート、タイガー、愛子はやる気のない横島に手を焼きつつもなんとかめどのつきそうなところまでこぎつける。そして・・・

「あっ、もうこんな時間か。そろそろ僕は帰りますね。唐巣先生が心配しますんで」
「わっしも帰るかのー。愛子さんはどうするんジャ?」
「う、うん。私はもうちょっと残るわ。横島君、私の教えたところなかなか飲み込んでくれないんだもの」
「はあ・・・愛子さん熱心ジャノー」
「まあ身体を壊さないように気を付けて。それじゃあ、お疲れさま」

「・・・だからここはこの値をxと置いて・・・そう、やればできるじゃない、横島君」
「ふう・・・どうでもいいが腹減った・・・うう、いつものことながら給料日前は厳しいのー」
「ふふ、そんなことだろうと思ったわ。私お料理の材料持ってきたの。ちょっと待ってて。今シチュー作るわね」
「ほ、本当か? ・・・でもお前よくそんな金持ってたなあ」
「言ってなかったっけ? 私コンビニでバイトしてるのよ。勉強道具とかいろいろ必要でしょ?」
「ふうん。なんだか悪りーな」
「いいの、いいの。落ちこぼれで極貧のクラスメートのためになけなしのバイト代をはたいてご飯を作ってあげる女子高生って・・・ああ、青春よねっ!!」
「(怒)・・・落ちこぼれで極貧のクラスメートってのは俺のことか?」

「はい、おまちどおさまー。冷めないうちに食べちゃってね」
「へえ・・・結構いけそうじゃねーか。うむ、味もなかなか・・・」
「そう、良かった。実を言うとちょっと自信なかったんだ。私、お料理なんてあんまりやったことないしね。おキヌちゃんに作り方教わって、放課後の家庭科室で練習して・・・って、あっ」
「! おまえ、そこまでして・・・」
「べ、別に横島君のためっていうわけじゃないのよ。ただ、お料理が出来るのってなんだか、ほら、せ、青春じゃない?」
「はあ?」
「・・・もうっ!! いいわよ!!(・・・鈍感)」
「ま、なんにしてもサンキュな」
「・・・う、うん」

トントン
「あれ、誰だ?」
「横島さーん、小鳩です。私、横島さんがお勉強してるって聞いて、お夜食におでん作ってきたんですけど・・・いっしょに食べませんか?」
「・・・・・・!」
「こ、小鳩ちゃん。ちょっと待って。今開けるから・・・」
「入りますねー。あれ、なんだかいい匂いが・・・・・・あ、愛子先輩・・・!」
「あ、あら。こんばんは」
「・・・わ、私はその、横島さんがお腹空かせているんじゃないかって・・・ごめんなさい、お邪魔でしたね」
「ちょ、ちょっと小鳩ちゃん。なに誤解してるの? 俺と愛子は別に・・・」
「あ、愛子だなんて・・・二人の仲はもうそこまで・・・クラッ」
「だから違うっつーのっ!!」
「横島君。はやくシチュー食べてくれない? 冷めちゃうんだけど」
「バ、バカ。今はそれどころじゃないだろ?」
「ふうん。そんなに小鳩さんのおでん食べたいんだ? へえ、そう」
「はあ?」
「だから、横島君は私のシチューよりも小鳩さんのおでんを取るわけよね」
「あ、あのなあ」
「ふんっ、どうせ私は妖怪ですよ。なによ、小鳩さんにはずいぶんと優しいじゃないの」
「そ、そんな言い方ってないと思います。横島さんは誰にでも優しいから誤解されるだけで・・・」
「知った風な事を言わないで。この際だから言っておきますけどね。だいたいあなた、横島君が記憶喪失の時には適当なことを吹き込むわ、バレンタインの時には容赦なく叩きのめすわで、ずいぶんやることがえげつないじゃないの。虫も殺さないって顔してるくせにさ」
「(むかっ)バレンタインのことは愛子さんだって同じでしょう? だいたいあの時は魔鈴さんの薬に操られていたんだから仕方ないじゃないですか。記憶喪失の時だって別に嘘はついてないし・・・」
「嘘はついてないかもしれないけどね。記憶喪失を利用して自分だけいい目をみようだなんて薄幸のヒロインにあるまじき行為じゃなくて? 清貧少女が聞いて呆れるわね」
「(ぶちっ)あ、愛子さんこそ初めは横島さんたちを自分の世界に引きずり込んで好き勝手やってたくせに・・・妖怪は妖怪らしく美神さんに退治された方が良かったんじゃないですか?」
「(怒)なんですってえっ!! おキヌちゃんが復活した今、その存在意義さえ危ういあなたにそこまで言われる筋合いないわっ!!」
「い、言ってはならないことを・・・この、×××の××××!!」
「ムキーーーー!!」
「あ、あの二人とも冷静になって・・・」
「うるさい!!」×2

 こうして始まる女の闘い。なお登場人物の性格は実在のものと多少異なります(笑)。


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