ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?番外編(いや・・ちょっとね)


投稿者名:hazuki
投稿日時:(00/12/ 9)

 注 時間的には横島が加賀さんの除霊の後気を失ったあとくらいです。

ぱらぱらとおきぬはゆうこの用意したお茶に手をつけつつアルバムを見ていた。
美神はどうやらゆうこにある種の苦手意識があるらしくただ黙ってお茶をすすっている。
アルバムにはおきぬの知らない数年前の横島がいる。
それはミニ四駆をもって得意そうに笑っている写真だったり夏子に殴られている姿であったり、銀一といたずらをした挙句横島だけが何故か怒られている現場であったりー
ゆうこはひとつひとつに丁寧に説明をしてくれる。
「・・・これはねえ忠夫が、・・・・」
と嬉しそうに説明するゆうこ。
それはもう見るからに親ばか(では本来ないが)と言った感じである。
美神もゆうこは苦手だが横島の過去の姿というものに興味があるらしくちらちらとお茶をすすりながらをアルバムの方へと視線がいっている。
オキヌはゆうこの一言一言を嬉しそうに聞いている。
事実・・オキヌは嬉しいのだ。
自分には「過去」が無い。
いやあるのだが、それはもう遠い遠い昔の事(300年前)で覚えていることなどほんの微々たるものだ。
覚えているのは人身御供となる少し前の記憶と幽霊だった頃の記憶。
自分が子供の頃の記憶などもう・・・・・・・
だから・・だろうか?
自分の好きな人の「過去」の断片に触れられると心がとても温かくなるのが分かる。
自分が好きな人が確かに今まで生きてきた・・・という事がとても嬉しい。
幼い頃の記憶が無い。
親が居ない。
300年も死んでいた。
・・・・・・たとえ自分で選んだ事だとしてもー
それらが全然悲しくないのかと聞かれれば嘘になる。
でも・・・今も生きていられるから・・・
出会えたから・・・
大切な大切な人たちに出会えから
(・・・・まあかなり個性的だが・・)
それを補ってあまりある幸せに幸福を知る事ができたからー
「でね忠夫たらこの後また夏子に殴られてるの」
とくすくすと笑いながらゆうこ。
「小さい頃からそうだったんですねえ」
くすくすとオキヌ。
微かに口元を緩ませ美神。
・・・・・・・
オキヌは笑いながらまさか自分の初恋が生まれて300年後になるとは思わなかっただろうなあと苦笑混じりに思った。

終わり
・・・・・・・・・・・すいませんっ
逃走っ!!!!!!

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