ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(00/12/ 7)

「さてとー」
とにこにこゆうこ。
両手でそっと横島の顔に触れる。
いきなりのゆうこの行動に特に慌てる事無く受け入れる。
(ゆうこの突然の行動はいつものことなのでいちいち驚いていてはきりがない)
そして・・少しだけ本当に少しだけ欠片への戒めを解く。
「わかる?」
とゆうこ。
ゆうことなにか幻像のようなものが・・・見える。
「・・・・・・・なんか変なんが見える」
特に動揺する訳でも無く横島。(ゆうこに絶対の信頼があってこそだが)
ばくん。
横島がはじめて「欠片」を認知(?)した。
その喜びに「欠片」が歓喜する。
ぴくりとゆうこの眉が動く。
それは、至近距離でなくては分からないごくわずかな変化であろう。
「そお・・これはね・・忠夫に会ったいたがってるの」
声が震えないよに気をつけつつゆうこ。
「会わせりゃいいやん俺は全然かまわんぞ」
事も無げに横島。
「そうしてあげたいのはやまやまなんだけど」
と少し悲しげにゆうこ。
「ちょっとだけ難しいんだよねー」
「・・・・ゆうねえのちょっとは信用できへんもんな」
・・ふと横島は、ちょっとおつかいにいってきてと言われて往復六時間の距離を歩いた事やちょっと痛いだけと言われて、全治一ヶ月の怪我を負った事を思い出し顔をしかめる。
失礼ねといってゆうこはくすくす笑う。
「まあ会わせたらわたしがわたしじゃなくなるのよね」
とゆうこ。
「へ?」
と横島。
「わたしという一つの人格が消滅・・・とまではいかないけど・・うーんまあ冬眠状態みたいになっちゃうの」
事も無げにゆうこは話す。
いまいちわからない横島は「?」といった感じで顔をかしげる。
「・・要するに私がしんじゃうって事」
とにっこりとゆうこ。
「・・・・・・・」
横島意味を理解できないっと言った感じで硬直。
「いややっ!!!!!!」
そして次の瞬間横島は大声で叫んでいた。
あまりの声のおおきさにきいんと耳が鳴る。
「嫌やっぜったいいややっ!!そんなことぜったいさせへんっ」
と横島。
「でもね彼女には悪気はないの」
と嬉しそうに・・本当に嬉しそうに微笑みながらゆうこは言った。
つづく
・・・・もうひたすら謝るしか・・・

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