ザ・グレート・展開予測ショー

宿敵(というか一方的に)8


投稿者名:hazuki
投稿日時:(00/12/ 4)

「標的はここの森一帯を養分にして育った森の妖怪でまあそれだけなら、何てことないんだが・・・どーやらここの森とその妖怪がひっついたらしくて無理に退治するとここの森も枯れちまうんだ」
と口早に雪の丞。
まだ横島を凝視している衛藤。
尊敬というか畏怖というか・・・・どうにも横島には経験の無い視線である。
どっちかと言うとこの手の視線は美神の方によく注がれており自分はそれを横目で見ていたのだが実際、その見られる立場になって見ると居心地がわるい事この上ない。
「じゃーどおするんだ。なんか方法があるんだろう」
と視線を感じながら横島。
「もちろんだ」
と自信たっぷりに雪の丞。
「・・・・・・・なんか嫌な予感がする」
嫌な予感ほど当たるという定説をかみしめながら横島。
「なんだ?」
はて?といった感じで雪の丞。
「いや・・・続けてくれ」
「答えは簡単。この森の中に入って本体をタイマンでぶったおす」
ぱきぱきと拳をならしながら雪の丞。
「・・・・・・・お前ならそういうと思った」
はあ・・・と何度目かのため息をつき横島。
なんでタイマンなんだと言いたいがそれは・・・まあこいつの趣味なんで黙っておく。
多分森の中は「妖怪」の巣みたいなもんなんだろうなあ。
どーせこの馬鹿は誰かさんみたいに、防御もしないで目の前の敵をなぎ倒しながらいくんだろう・・・・・どーでもいいが、それをカバーする身にもなってくれ
いっその事「忘」の文殊でも使おうかとも思うが・・・
・・・・こっちの都合で人の記憶を操るのはちょっとなあと思う。
「あ・あ・あ・あのっ」
と衛藤。
「ん?」
と顔を衛藤の方に向け横島。
衛藤はがちがちに顔をこわばらせている。
・・・・・・・・何緊張してんだ?
と衛藤を見ながら横島。
事実衛藤は緊張していた。
いま目の前にいるどこにでもいそーなとっぽいニーちゃんが「あの」横島忠夫さんなのだ
見る限りでは・・本当にどこにでも居る別に何の変哲もない人だ。
・・・・・このひとが・・・「あの」雪の丞さんがただ一人勝てないって言った人。
衛藤には横島がGSの業界でど−ゆう評価を受けているのか知らない。
ただ分かっているのは「文殊」という能力を持つ事と・・・美神の弟子ということ・・
そして自分の憧れの人が認めているという事だけー
つづく。
・・・・・15話くらいでおわれるといいなあと思う今日このごろ

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa