ザ・グレート・展開予測ショー

バレンタインでの出来事(終)


投稿者名:トシ
投稿日時:(00/11/30)

ドンッ
「きゃあ!!」
「うわっ!!」
オキヌは何者かにぶつかった
「大丈夫!?オキヌちゃん」
「私は大丈夫。それより・・・」
オキヌちゃんはむくっと立ち上がった
「すみません。大丈夫ですかっ、てあれ?」
「いってーなちくしょう・・・ん?うわぁ!!オキヌちゃん!?」
横島は慌てるが
「あれ美神さんは?」
「美神さんはいろいろあって帰りましたよ」
「ふーん」
「で?横島さん?美神さんはいないから私のチョコか小竜姫様のチョコのどっちをとるんです?」
とオキヌはじーっと横島を見つめる
「どうなんです?」
小竜姫も横島を見つめる
「う・・・うーん。あえて言うなら両」
「両方なんてダメですよ」
「う・・・(こいつはやばい)」
横島焦る
「・・・(オキヌちゃんのチョコをとった場合どうなるだろう)」
===オキヌちゃんのチョコをとった場合===

「じゃあ俺オキヌちゃんのチョコもらうよ」
「あ、ありがとうございます横島さん!!」
「そ、そんな・・・横島さん・・・もーいいです!!横島さんなんか嫌い!!」

======================
「・・・(ヤバイ・・・小竜姫様に嫌われる・・・いやだ・・・じゃあ小竜姫様のチョコをもらったら)」
===小竜姫のチョコをもらった場合===

「じゃあ俺小竜姫様のもらおうっと」
「さすが横島さん!!ありがとう!!」
「そんな・・・私、横島さんに喜んでもらおうといろいろ努力したつもりなのに・・・」

====================
「うわぁぁぁぁっ!!どっちにしろやばいやんけー!!」
と横島は叫んでいた。そんなことありえないのに(たぶん)
その時
「小竜姫様ー」
鬼門の二人がやってきた
「どうしたの?」
「どうしたのじゃないですよ!!とっくに帰らなければならない時間すぎてますよ!!」
小竜姫はすぐそばの時計を見た
「あら!!もうこんな時間!!でももうちょっと待って」
小竜姫は再び横島をみつめる
「どうするんですか?早く決めてください」
「う・・・どうしよう誰か助けて・・・」
横島がそう思った時
「ん?これは?」
鬼門が小竜姫のチョコをひょいととった
「あ!!」
「何かうまそうだな、どれ」
「ダメー!!」
鬼門が小竜姫のチョコを食べた
「ふむ、これはうまい!!」
「あ・・・あ・・・あ・・・」
小竜姫は放心状態だ
「さ、小竜姫様帰りま・ぶっ!?」
鬼門は小竜姫にしばかれた
「なんてことすんのよ!!もう!!」
それから小竜姫は横島にむかって言った
「横島さん、チョコは無くなっちゃたけど私の気持ちだけで我慢してください」
と小竜姫
「え?あ、ああわかった」
と横島が言うとちょっとキレ気味で小竜姫は帰っていった・・・
そして横島とオキヌの二人だけになった
「横島さん」
「ん?」
「結局私一人になっちゃいましたね」
「ああ、そうだな」
「・・・私のチョコもらってくれます?」
「何言ってんだ、当たり前じゃないか!!オキヌちゃんにはいつも世話になってるしね」
「じゃあ横島ハイ」
オキヌは横島にチョコを渡した
「ありがとうオキヌちゃん」
それからオキヌはちょっとうつむいていた
「どしたの?」
「横島さん、もしも美神さんと小竜姫様がこの場にいたら誰のチョコもらってました?」
「うーん、(何でそんなにチョコを渡すことに必死なのかねー)まあその状態にならないとわからないけどたぶんオキヌちゃんのチョコをもらってたと思う」
「本当に?」
「だって美神さんはいっつも殴ってくるし小竜姫様はいきなりだったし・・・やっぱりいつも優しくしてくれるし毎年チョコくれてるオキヌちゃんの方がいいよ」
「そうですか・・・よかった・・・じゃあ横島さん、帰りましょうか」
「あーオキヌちゃん、一緒に昼飯食いに行かないか?俺ちょうど金あるからおごってやるよ」
「そうですね行きましょうか!!」
横島とオキヌが歩き出した時
「・・・オキヌちゃん、手つなごっか」
「え?」
オキヌはドキッとした。横島にそんなこと言われたのは初めてだ
「ダメ?」
「いいえ、いいですよ!」
横島はオキヌの手を優しく握った。オキヌは当然ながら赤面だ。横島もちょっと緊張気味
「よしっ、それじゃあ何食べに行く?」
歩きながら横島
「何でもいいですよ。横島さんの好きなので」
「やっぱり優しいなオキヌちゃんは・・・じゃあレストランにでも行こうか」
「そうですね・・・でもお金あるんですか?レストランって結構高いですよ?私が出しましょうか?」
「だーいじょうぶだって!!俺最近貯金する余裕が出てきたから貯金してたんだ。ほら」
横島の財布には三万ほど入っていた
「へー横島さんも貯金とかするんですねー・・・じゃあ行きましょうか!!」
「おう!!」
横島とオキヌは仲良く街中を歩いた
=その日の夜=
美神とオキヌが事務室でくつろいでる時
「美神君」
「美神さん」
唐巣神父とピートが来た
「美神君、結局どうなったのかね?」
おそるおそる神父が尋ねる
「あー?何のこと?」
と美神はとぼける
「何のことって・・・もしかして君は賭けの話をもちだした時から自分が負けたらとぼけて勝ったら私たちをこきつかおうと思ってたのか!?」
唐巣は怒るが
「先生っ、ここはおとなしく帰った方がいいですよ。じゃないとまたややこしくなります!!」
ピートは唐巣を説得する
「・・・そのようだね、まったく私はとんでもない人を弟子にしてしまったな・・・」
ピートは今さら何を言っているんだと思いながら笑っていた
会話を聞いていたオキヌは苦笑していた
一方小竜姫は
「あーあ。今日は疲れたなあ・・・来年こそ絶対に横島さんにチョコを渡そう!!」
一人で一年後の事を考えていた
その頃横島は
「今日はしんどかったなあ。・・・さてオキヌちゃんのチョコでも食べようかな」
横島はオキヌちゃんのチョコを食べた
「うまい!!さすがオキヌちゃんの作ったチョコだけあるなー。来年もくれたら嬉しいな・・・ん?ちょっと待てよ?来年のバレンタインも今日みたいな事になるかも」
横島は期待と不安が入り混じっていた

=おしまい=




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