ザ・グレート・展開予測ショー

宿敵(というか一方的に)5


投稿者名:hazuki
投稿日時:(00/11/29)

「おい、なんか向かってくるぞ」
と微動だにせず横島。
「ああ、どおやら追われてるみたいだな」
同じく雪の丞。
ぎゃあああああと奇声を上げて森から突進してくる少年。
後ろには緑色の・・人の形をした「もの」が追いかけてくる。
それには目も口も鼻も無い。
「もの」が少年の方へと腕(?)を伸ばす。
しゅううっ
音をたてて、どろりとしたゼリー状の物が「もの」を離れて少年へと飛んでゆく。
「いてえええええええ」
じゅうううっ。
肉の焼けるような臭いと音。
少年の肩の服が焼け爛れ皮膚まで侵食する。
「うわあ痛そうやなあっ」
とのんきに横島。
「そーだなあ」
と雪の丞。
「こ・・・このやろおおおおっ」
と少年は叫ぶと破魔札を取り出し「それ」に投げつけた。
ぎゃああ
・・そして「それ」は一瞬で消滅する。
ふう。
少年は額の汗を腕でぬぐい安堵のため息をついた。
かさり
とどこかから聞こえる草を踏む音。
少年が音のした方を振り向く。
じっと睨みつけている雪の丞。
・・・・・・
さああっと
少年の顔から血の気が引いていった。
そして無言で近づいてゆき
「・・・・・なあにやってたんだ」
と少年の肩をぽんぽんと叩きながら雪の丞(もちろん怪我してほうである)
「!!!!!」
声にならない少年
「うわ・・いってえ」
と横島。
「俺は助っ人よんでくるからくれぐれも大人しくまってろって言ったよなあ?」
「・・・いやほら・・・若気の至りってやつで」
と痛みに顔をしかめながらもなんとか言い訳をする少年。
「・・・その若気の至りで何回敵のところに一人でつっこんで、くれたっけなあ?」
「え・・えと」
「その挙句に、中途半端なとこでいつも俺に助けてもらってたよなあ?」
;・そして尚も言い募ろうとした時。
「まーまー今回は自分で戻れたんだからいいじゃねーか」
と横島。
横島はポケットの中から文殊をとりだすと頭の中に「治」の文字を思い浮かべ少年の方に軽く投げつける。
「え・・おい」
と言う雪の丞の静止の声。
「・・?」
と迫ってくる文殊をよけきれずにそのまま当たる少年。
ぱああああ。
白い光が一瞬少年を包んだと思うと少年の怪我と疲れが綺麗さっぱりと消えていた。
「・・へ」
と少年。
「いいのかよ文殊こんなしょーもないトコで使って」
と雪の丞。
「いーよ別に今日はハードな仕事って聞いてたから10個はもって来ていたし・・・んでその野郎は誰なんだ?」

そうして10分後。
「衛藤健といいます」
と衛藤はぺこりと頭を下げた。
歳は今年16歳。
GSの免許は今年挑戦する予定である。
どおやらある事件がきっかけで雪の丞に憧れているらしい。
まあ暴走する傾向はあるが見た感じ真面目で感じのいい少年だ。
腕の方も悪くは無い。
・・・・思考中
・・・・
・・・・・
・・・・決定。
「あ・俺は横島ちゅうんだ」
とにこにこと横島。
横島は笑ったまま衛藤とがっしりと握手をする。
「・・・よ・・よろしくお願いします」
と困惑してように衛藤。
つづく。
さあっ横島の行動の意味はっ!!!
当てた人には・・・・・
・・・いや何もないです

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