ハート・オーバー・マインド!!(B)
投稿者名:ブタクリア
投稿日時:(00/11/28)
この生活を何年も続けたのか、それとも数ヶ月しか経っていないのか、日数を数える習慣も必要性もない彼に解るはずもなかった。
永遠のように感じられると思ってきた時間は、意外に早く過ぎた、それは、この生活が彼の予想よりも悪くなかったからなのだろう。
しかし、戻った力はまだ微々たるものであった、もし、一度でも使えば、ちっぽけな自分など消し飛んでしまう程に。
「なんで、こんなことになっちゃったんだろ……?」
テーブルにつっぷした彼女が、上目使いでこちらを見る。
「ごめんね、もう君も飼ってあげられない……」
そう言うと、カゴを開け、手を差し入れてきた。
((フン、今にも自殺しそうな顔しちゃって))
実際彼女は彼を逃がした後、そうするつもりだ。
彼は指の上に乗り動きを止める。
((ま、おいらにゃ関係ないけどねー! どっか他に住み家探して力を回復させてもらうよ!))
彼を見る彼女の目が歪んで光る。
((…………………フン! その前に、おいらをペット扱いしたこの女に痛い目みせてやろうか))
ヘイッ!!
どこからか騒がしい音が鳴り
かけ声が響き
ねずみはケムリと消えた。
今までの
コメント:
- こ、このネズミさんは……!
あああ、続きが、続きがどうなるのか楽しみですううう!! (馬酔木)
- ああっ!すみません!
これはこの話で完結なんです。
生きることをやめてしまうほどの精神的タメージを受けた女、恩を受けた悪魔が女の記憶と経験を奪って消えてしまう。
という救いのない話なんですが・・・。
実はこれ、脇役カムバックシリーズとして続けようと次回作も考えていたんですが・・・。
反応が無い・・・。
まだまだ未熟者ですね、脳洗って出直します! (ブタクリア)
- 脳味噌を洗うのは止めておいた方がよろしいかと(笑)。
予想は大外れだったんですが、こういうシブイ造りの作品も結構好いものですね。本編に何となく続いていく、みたいな。
作品の形式上、ちょっと描写が端的だった感もあり、コメントを付けづらい面も有ったかも知れません。
それにしてもネズミくん……どうしてもアニメ版の若本規夫声が頭を離れなくて困ってます(笑)。 (Iholi)
- あら・・・・・まったくハズレでした。
恥ずかしくて何も言えません。 (NEWTYPE[改])
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