ザ・グレート・展開予測ショー

宿敵(というか一方的に)4


投稿者名:hazuki
投稿日時:(00/11/28)

「ま・わからんならいいけどな」
と横島。
雪の丞はそれ以上その事には触れず(というか話をあからさまに変えたが)その相棒も先に現場にいるだろうという事だけを言うと現場へと急いだ。
そうして新幹線に乗り、電車にのりつぎ、バスで走る事数十分。
日もどっぷり暮れた頃雪の丞と横島は目的地の場所にいた。
そこは、いかにもな森。
昼間でもうっそうと薄暗く怖いだろうが夜になると怖さも倍増である。
・・・・・どこかで獣らしき咆哮が聞こえる。
くええええええええっ。
・・・・鳥の鳴き声だろうか?
「・・・・なんだこのいかにもな場所は・・」
うんざりとした感じで横島。
「うー腕がなるぜっ」
と対照的にうきうきと雪の丞。
依頼人は東京で雪の丞の方と契約してきたのでここにはいない。
横島は雪の丞を横目で見ながらどうせまた、やっかいな仕事なんだろうなあと思いただでさえ無いやる気が更になくなるのを横島は自覚した。
雪の丞という人物はぎりぎりの命のやりとりを楽しむマゾ(←横島からの見解)であり仕事がやっかいならやっかいな方が燃えるというあまり関わりあいになりたい奴なのではないのだ。
・・・しかも自分と組むときは特別やっかいなしごとである。
もはや横島の思うことは、この移動時間も労働時間として時給に換算されているといいなあという事くらいであった。
・・・・・あ・そうだ
横島は雪の丞の方を見る。
「ん・なんだやっぱお前もうずうずするか?」
とにやりと雪の丞。
「いや・・そーじゃなくてもう一人のやつは?」
力なく右手をふりながら横島。
「ああ・・・・・衛藤な。」
「どおした?」
と横島。
「多分あいつは一人で退治できると思って、森の中にはいったはいいが、親玉のとこまでいけずにシッポ巻いて逃げてくるだろう・・・多分そろそろだ」
と苦虫をかみつぶしたように雪の丞。
「ふーん」
さして興味もなく横島。
ぎゃあああああああああああ
と耳もつんざく悲鳴のあとものすごい勢いでひとりの少年が森のなかから現れた。
歳は横島たちと同じくらいであろうか?
すこし栗色がかった髪と黒々とした瞳が印象的な少年で身長は横島より少し低いといったところである。
・・・つづく・・眠いらしい

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