ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(00/11/25)

・・・・・・
「・・・なんや?」
と不思議そうな横島の声。
我に還るゆうこ。いつの間にか横島を凝視していたらしく他の二人も不思議そうにゆうこを見ている。
「・・・ううん・ああよく来たわね。」
「あのなあっ!!こっちの綺麗なこが銀ちゃんでこっちの帽子被ってるのが横島。」
と夏子・・。
「始めまして」
ぺこりと頭を下げる銀一。
「ちわっす」
と右手を上げ横島。
どくん。
その少年・・・横島の声を聞いた瞬間「なにか」が跳ねた。
(「横島・・・」)
・・・・声となって脳裏に響く。
その声は・・・さっき(?)聞いたものと同じだ。
さっきから夏子がなにやら嬉しげに話しているがよく聞こえない。
もちろん銀一の声もだ。
ただ横島の声だけを姿だけを、目が耳が五感・・いや六感全てで横島を追っている。
まるでこの年端もいかない少年に恋をしているかのように。
・・・・・・・ちょっと待って・・・
とゆうこは思う。
・・・・まあ今の事から大体の事情(?)というか、なんでこの少年に自分が引かれていくのかは理解できた。
だがしかし、そんな大昔のご先祖さまのことなんぞゆうこは知らない。
この目の前にいる少年だって覚えてもいない前世に振り回されるのはゴメンだろう。
・・・まあこう波動がシンクロしてなかったら、問答無用で黙殺してやるところだがはっきり言ってここまで繋がっていると・・・・
「人」の力では・・・この「欠片」を無理やりはがすのは無理だろう。
・・・・・でもここで目の前の少年に事の成り行きを伝えるのは・・・・ちょっと無理である・・・。
というか・・・これが赤の他人だったらどんな手を使ってもいいのだが・・・・。
・・・まだ子供なのである・・その上に
(・・・・・夏子の初めての友達だもんね)
と横島の向いている視界を夏子に向かせ苦笑した。
「欠片」から非難の声が聞こえるがそんな事は知らない。
「この」体は誰でも無い自分の物であるのだ。許可無く人の五感を勝手に使うなと言いたいくなる。
ゆうこは精神を集中させる。
・・・・五感が自分に戻ってくるのがわかった。
「でねーおねえちゃんはなんでも出来てすっごく優しいんやー」
と得意げな夏子の声が耳に入る。
「すげえや」
と銀一の賞賛の声・・・。
「・・・そおかあ?なんでもできんのって嫌や。」
と横島。
「え?」
とゆうこ。
「なんでも出来るとなにしていいかわかんないやん」

つづく・・・ます(汗)
・・・もう収集不可能だ。




今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa