ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(00/11/21)

「・・・・どうしたの?」
と優しいゆうこの声。
「その日」の「夜」横島はゆうこの部屋にいた。
横島はゆうこの部屋の隅にすわったまま動こうとはしない。
不機嫌そうに部屋の壁をにらみつけているだけだ。
ふう
とゆうこはおかしそうにため息をつくと横島の傍までくる。
・・・そしてすとんとその場に座り横島を真正面から横島を見る。
「なんか私に言いたいことあるんでしょお?なにも言わないでわかって貰う事なんてできないって忠夫はしってるよね」
そしてにっこりと笑う。
「しっとる」
「じゃあ何があったの?」
とにこやかなままゆうこ。
・・・・横島はくっと唇を噛み・・・・。
「いやなんや」
と言った。
「なにが?」
「・・・うち大阪から東京に引っ越すんや」
という。
どうやら横島の父大樹が昇進して会社の大阪支部から東京の本社へと移動するらしい。
・・・もちろん生まれてからこの方大阪以外で暮らした事の無い横島は、断固反対したが
「あの」両親に横島がかなうわけもなくぼこぼこにやられた挙句・・・負け犬小学生はとなりにへと家出してきた訳である。
「・・・そう」
とゆうこ。
・・・・・・・どうしようかしら・・・
と彼女は横島が「ここ」から居なくなる事にかなり動揺している。
・・まあ自分は横島をほんとうの「弟」のように可愛がっている。
弟が居なくなる事は・・悲しいがまあここまで動揺する事では無いと思う。
ただこの少年ははじめて自分の「力」を何の打算もなく誉めてくれた人間なのだ。
それに・・・・どこだかはっきりと分からないが・・・あえて言うならば「魂」の「欠片」・・・DNAレベルで伝わっているなにか・・・が・・・・とても目の前の少年と離れるのを嫌がっているのだ。
(「・・・・せっかく会えたのに・・っ」)
(「もう離さないっ」)
(「・・・・ずっとあんただけを待ってた」)
・・・・・と自分に切ない想いで訴えている。
そしてその思いはすべてまだ幼いこの少年に向けられているのだ。
「・・おれあんな気取ったじゃべりするとこいきたない。」
と横島。
まだ銀ちゃんから手紙きとらんし俺銀ちゃんに手紙返事書くって約束したんや。
と言ったあと少し顔を赤くする。
・・・・・・・・・夏子に何も言ってへん。
どっくん。
ゆうこの中・・にある何か・・・というかもとからゆうこの中で眠っていた・・・そして今自分に訴える「もの」が・・・・・
つづきませう。
・・・・・石なげんといてー(・・・この回想へん早く終われるかなあ・・・)

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