ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(00/11/13)

横島が意識をとりもどして一番最初に視界にはいったのは、美神の鬼のような形相でもなくおきぬの氷のような微笑でもなくもちろんゆうこの顔でもなく木目正しい年季のはいっているだろう天井であった。
「・・・・・あれ・・?」
と横島・・・・・背中がふわふわとしていることからどうやら自分は布団に寝かされている事がわかる。(しかも最高級の羽毛布団)いやそれは分かるが何故自分がこんなところで布団に寝かされているんだろうか?
「あの」二人が自分にこんな事をしてくれるわけが無い。
ゆうねえも一見にこにこ笑う穏やかな人であるが、行動と言動がふたりに負けず劣らず過激なのでぶちのめされた自分を布団に運んで寝かせてくれるという事は無い。
しかもごていねいに怪我した場所には真新しい包帯が巻かれてある。
まあ考えても仕方が無いのでとりあえず上半身だけを起こそうとするが・・・
「!!!!!!いってえええ!!」
体中に激痛が走り布団に押し戻された。
・・・さうがにふたりがかりの折檻は横島にもこたえたらしい
「・・・・・ったく・・・少しは手加減してほしいよなあ」
横島は涙目でそう呟くと最期の文殊二個を取り出し「治」「療」と念じる。
きいいいいいいいいいん。
文殊は柔らかな光とともに横島の体の中にとりこまれる。
光が収まった頃には横島の体の傷は完治していた。
「さて・・・・?ところでみんなはそこだ?」
先ほどとは別人のように体を起こし包帯を取りながら横島。
どうやらここはゆうこの部屋らしい(なんとなく見覚えがある)
実はふたりは横島が気を失っている間にゆうこに子供の時のアルバムを見せてもらい三人で談笑しているのだ。(応接間にて)
もちろん二人(というか美神)は、プロとしてココの除霊が成功したことを伝えもう生活になんの支障も無い事も保証し(ちなみにどれだけ大変だったかを主張した上にギャラを上乗せした)一応念のため家全体に防御結界のお札も貼った。
「まさか・・・・俺置いてかえったんじゃなかろーな・・」
そんな事はつゆしらず横島。
・・・・そんな事になった日にゃ自分は歩いて東京まで帰らないといけなくなる
(横島が大阪→東京の運賃など持っているわけが無い)
だがあの二人ならやりかねない。一体俺がなにをしたんだっ!と叫びたいところだが叫んだところで事態が変わるわけでもない。
はあ。
と横島は何か諦めたようにため息をつくとその場からたった。
「まーとりあえず、美神さんたちでも探そうかな」
と呟いた瞬間部屋の障子が音を立てずに開くー。
そしてそこには水桶を持った夏子が居た。
「あれ?なんで横島生きてるん?」
心底不思議そうに夏子。
「・・・・・生きてちゃ悪いか。」
げんなりと横島。
「いいや。そんな事ないんやけどあっ包帯取ったんか」
「ああ・・夏子っじゃー夏子が包帯巻いてくれたんか?」
ビックリしたように横島。
「なにそのなにか信じられないものでも見るような顔は?」
「・・・いや・・・人間って・・・年月が経つと変わるんだなあ・・」
「それすっごく失礼」
「そーか?」
・・・というか、いままでがいままでだからなーと横島。
「・・・って横島包帯とっていいんか?」
と夏子。
「ああ全快したけど」
事も無げに横島。
「医者は全治二ヶ月っていっとたぞ・・・」
美神が横島に看病はいらないと言っていたがこのことだったのかと夏子はしみじみと思った。
「・・・・本当に手加減しなかったんだなあ・・・」
ところでと横島。
「うん?」
「美神さんたち知らないか?」
「ああ。二人ならゆうねえと応接間で話してるよ」
面白く無さそうに夏子。
「ああーそうかっよかったーありがとうなっ」
と横島は夏子に礼を言うとそこからでていこうとした。
早く合流しとかないと絶対自分の存在を忘れて帰るに決まっている。
それに夏子とふたりきり・・というのはどうにも落ち着かないのだ昔のこともあるが・・・なにやら夏子が知らないおねーちゃんに見えて(いや中身は変わってないし幼い頃の面影はあるが←でなけりゃ横島が分かるわけが無い)襲い掛かりそうでダメなのだ。
・・・・・いや・・・・もしそんなことをした日には・・・・・・・・・・・・・考えるだけでも恐ろしい。

つづく・・・・・あれ?シロは?・・・・・次くるかなーおいおい


今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa