ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(00/11/12)

「そろそろその辺にしといた方がいいと思うけど。」
とオキヌと美神の折檻をみかねて(と言うよりは誰か止めないといつまでたっても終わらない事に気づいたからだろう)ゆうこが止めに入る。
ぴたり。
ゆうこのひと声に二人の動きが止まった。
すでに加賀由美が成仏してから十分以上たっておりゆうこも二杯目のお茶を飲み干していた。そしてにっこりと笑う。
「二人とももうちょっと由美ちゃんみたいにはっきり意思表示しないとねー。忠夫は鈍感だしただ嫉妬しているだけじゃ分かんないわよ」
ちなみに横島は意識を失っている。
「・・・・・・」
ただただ真っ赤になるオキヌ。
「なななにいってんのよ!ただのツカいっぱしリになんで嫉妬なんかすんのよ」
気を失った横島の襟首を掴みながら美神。
「じゃあなんでわたしっていっても由美ちゃんだけどキスしたことにそんなに不機嫌になってるの?べつに忠夫は一人の魂を救ってやっただけよ。それにお札もなにもつかわないでよ?経済的だし。ギャラは全部美神さんの処にいくでしょ?忠夫は時給制だしほとんど美神さんの儲けでしょ?」
それとも何か他に怒る事でもあるのかしら♪とゆうこ。
ぐっと返事につまる美神。
実のところ美神も自分の横島に対する気持ちがなんなのかよく分からないのだ。
ただ単純に好き・・・というのとは違う。
なぜかわからないけが・・・大切なのだ・・家族のようなと言うか弟のような奴隷のような下僕のような・・?・・・・なんだろうか?
はっきり言って横島が他の女の子にセクハラやらナンパをするのを見るのはこの上もなくむかつくだが・・・あの時のように横島が一人の女に向かっていくのも嫌・・・というかどこか悔しい・・・いや違う・・・・くるしいのだ。
といっても自分だけを見て欲しいなんぞ思わんし危険なところに横島一人を置いていくのもなんの抵抗も無い。覗きなんぞしようもんなら必殺くま殺しパンチを食らわせる。
「まあいいけどねえ」
とにこやかにゆうこ。
でもなんか美神さんと忠夫って気になるのよねーとつぶやく。
「どこかであったことがあるかもですねえ」
にっこりとオキヌ。
「そおかもね」
とゆうこ。
「それにしても思った以上にいい男になってお姉さんはうれしいなあ」
「・・・どこが・・?」
うさんくさげに美神。
「・・・・」
沈黙することで同意の意とかえるオキヌ。
たしかに自分は横島を好きだが・・・いい男というのはちょっと違う気がするのだ。
スケベだし頭だって決していいほうでは無い顔だってまー真面目な顔をすれば見れるかなあ?といった程度である。性格も・・・・あまり誉められたものでは無い。
好きな相手にずいぶんな言いぐさだと我ながら思うが本当のことである。
・・・まあその全ての事をカバーしてあまりある所があるからこそ好きな訳なのだが・・・いい男とは呼べないだろう・・・。
「そお?じゃあ聞くけど忠夫って一回あったりして知り合いになったとするでしょ?で何年かあとに会ったとするとして忠夫の事忘れきれる?こんなに強烈な奴?」
とゆうこ。
「・・・・忘れられない。と思います。」
正直にオキヌ。
「でしょ?それに一応フェミニストだしそれに一回何かに集中するととんでもない力発揮するのよしってた?だから忠夫が本気でなにかをやろうとすると大抵は成功するわよ」
それに意外と優しいしけっこういい男の条件揃ってると思うんだけどね。
ゆうこはそう付け加えると美神につかまれて伸びている横島に笑いかける。
「それになによりこの私が見込んだだもの」
とゆうこは嬉しそうにわらった。
つづく
・・・・・・・いやもう・・・・おわれるかなあ・・・


今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa