ザ・グレート・展開予測ショー

ウルトラマンカオス「3.おキヌのラヴィリンス(2)」


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(00/11/11)

♪ぱ〜らら〜ら〜ら〜ら〜ら〜ら〜るらららら〜〜〜
「ウルトラマンレオ」の着メロが政府の隠し基地内「UAK」に高らかに鳴り響いている。
警報の音だ。
鳴り終わるとともに、パッとモニターに映像が流れる。
遅すぎだって。
普通なら同時に、モニターに宇宙ロイド獣・マテリアーサの風貌が現地背景とともに映し出されるはず。
そんなことは抜きにして、小鳩ちゃんが電波の受信を受けて連絡をとる。

「UAK全員へ告ぐ。ザンス王国上空に、宇宙ロイド獣・マテリアーサと言う敵が現れたそうです。
 至急、カオスフライヤー5機とも現場に急行・応援に向かってください。」
「Okey-Dokey!!」

攻撃隊の10人が合図をした。
ネオ・カオスフライヤー1号機には雪乃丈と美神が、2号機にはピートと唐巣神父が、
また3号機にはドクターカオスと西条、そして4号機へタイガーとエミが乗り込んでいく。
だが、横島だけはカッコマン。
ミニ四区をベースに改造してあったオリジナルフライヤーに乗り込んでいったのだ。

最後に、通信役の小鳩から確認事項の通達があった。
「至急、この敵に関してベクトル解析、後ほどデータを送る。」


         ☆         ☆          ☆


その頃、おキヌと冥子は、まだレストラン「LET IT BE」にいた。
おキヌがいくら話をしようとしても、冥子が口の周りをケチャップまみれにしてお子様ランチを
夢中になって食べている。
おキヌが「いい加減にしてください!」というような感じで、そんな冥子のお子様ランチを
取り下げようとするのだが、こんな場所で泣かれて、式神大放出ーーー!されては適わないと見て、
ちらり、ちらりと様子見で大人しくしている。

先ほどから、これの繰り返しで数十分・・・。
おキヌとしては、食べ終わるまで待つしかなく、仕方なく一緒になって注文した。
軽めにして、メレンゲレモンパイとアイスティーをだ。
そして、食べながらさりげない展開を考えていた。
どうやって切り出そうかな・・・・と。
そんな時、UAK本部から連絡が入る。
愛子ちゃんからだ。

「こちらUAK本部、土信田愛子。
 いつまでお昼食べてるのよ、もう交代時間になるわよ。」
「はい、今行きます。」
「え〜〜?もう少し待ってよ〜〜〜〜、おキヌちゃん〜〜〜。」
「だから、時間交代ですってば。」

そんなこんなで結局話せずじまい。
他人に「横島さんのことが好き」だなんて言えなくて、「戻ってきてほしい」のたった一言
すらも、本人に言えていないのだ。
本当、優し過ぎるね、おキヌちゃん。

        ☆          ☆           ☆

宇宙ロイド獣・マテリアーサは、あまりに強敵過ぎた。
いや・・・、そうではなく、マリアやテレサ並の硬度と精密度を持っているようで
まったく傷つけられないのだ。

「はぐれメタルか、こいつは・・・・!」
「いえ、これじゃスーパーメタルキングよ。
 最大HP1500で、守備力1999、常に3回攻撃の上に更に、ギガスラッシュやマヌーサ、マダンテを
 放って即座に逃げ出すため、経験値103,500も得られんだけど、倒せたものはいないとか・・・。」
「だれもそんな解説要らないわよっ!」

ネオ・カオスフライヤー内の機能、同士号通信でくだらない会話をやっている。
そこを狙って、マテリアーサのアトミックエルボーが飛んでくる。
それを辛うじて交わしたか・・・・と思いきや、今度はとんでもないものを発射してきた。
それは・・・

「カオスに・味方・する・もの・全て・敵」
「そうよ、行くわよ姉さん。」

ウルトラダブルフラッシャーだ!!!!!
一瞬で、攻撃機が全滅するが、驚くのはそれだけではない。
マリアや、テレーサの声・しゃべり方とまったく同じなのだ。

そう、お気づきになったかと思いますが、マテリアーサとは、マリアとテレサがアンドロジュダロス
(復活したジュダ星人)によって捕らえられ逆解析された姿。
しかもなんと、部下として改造・プログラム書き換えすらもされて、カオスの最大の敵と
化してしまった姿なのだ。ヌル以上の敵だからねえ。

        ☆         ☆          ☆

そして、場面はUAK基地・・・。

「長官、どうやら今回の敵は今までとは比べ物になりません。」
「何ですって!?」
「これは・・・、マリアに使われている超合金よりも数倍の高度を持っている謎の合金。
 それ故・・・恐らく、地球上の武器では太刀打ちできない。」

大槻教授ははっきりという。
この言葉に、基地に残っている小竜姫が驚きの言葉を上げる。

「何とかならないんですか!?」
とのおキヌの言葉に、口をはさめるものはいなかった。
だが、そのとき、よろよろになって攻撃隊員が戻って来た。
完全にズタボロだ。

「あれ、Dr.カオスは?」

         ☆         ☆          ☆

見回してみると、カオスがいない。
置いてけぼりを食ったらしい。
だが、これはいかにもチャンスのようであった。
そう、そのころザンス王国でカオスは「ウルトラペンシル」を頭上にかざし、空を見上げつつ
「わーーはははははははははっ!ウルトラマンカオスじゃーーーーーっっ!!」
とばかりに、大い張りで声をあげた。

身長5555m体重570000`の姿のウルトラマンカオスに変身を遂げ、飛び上がって行った。
1回、2回、3回・・・・・・・体を空中バック宙返りさせて、回し蹴りをマテリアーサへ入れると、
ザンス王国の土地へ降り立った。

「デュワーーーッ!(ウルトラマンカオス登場じゃーーっ!)」
どがっどがどがっ!!
迎え撃つウルトラマンカオスを、ロケットアームで回し蹴りの分の仕返しと同時、さらなる
攻撃を加えていた。

「エ・・・フュッ!(な・・・何故ゆえにーー・・・っ!?)」
とばかりに、体勢を立て直して、ズシャッズシャッとマテリアーサめがけて飛び込んでいくが・・・
今度はスペースQを瞬時にマテリアーサが繰り出してきた。
よけきれぬままにダメージを食らう、ウルトラマンカオス。

だったが、食らったとき手には既に「お約束光輪」を発生させていた。
これでダメージを与えようというウルトラマンカオスだったのだ。
だが・・・

「ガ・・・ヒュォ・・オン・・・・・・!(カオス・私・・・・デス。)」
「デュワッ?(マ・・・マリアッ!?)」

ウルトラマンカオスは立ち尽くした。
カオスが生んだ最高傑作・マリアが敵の手に渡ってプログラムを書き換えられているのを
知ったカオスは攻撃できなかったのだ。

必殺武器・テラウルトラスクロールスタッフも、マリア自身の強力な電磁波により抜くことができない。
このまま敗北してしまうのか、ウルトラマンカオス。

次回より、急展開。
おキヌが今シリーズの勝利のカギを、唯一、握っているぞ。
そのカギの正体とは?心を纏おって待とう。

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