ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(00/11/ 8)

「私の・・「中」?」
驚がくの表情で美神。
「ええ。わたしの「中」」
にこやかな表情のままゆうこ。
ぞくり・・・
怖いものなど無く神も悪魔も邪魔ならぶっ飛ばすと公言してはばからない美神氏の背中の一筋の冷たい汗が流れた。
この女性は自分の意志で自分の中に「自分」以外の何か(意思)を取り入れているのだ・・しかもそれでなおかつ平然としている。
もしそんな事を普通の人間がしようもんなら2・3日で廃人になるだろう。
自分の中に自分以外の何かがいるーそして自分が何を考えているのかその「意思」に分かってしまう例え自分がその「意思」が何を思って現世に残っているのか分かってしまうとしてもだ。しかも人間の身体には一つにつき一つの魂しか宿れない・・・そんな中に欠片とは言え魂まがいの「想い」「執着」といったものがいるのだ。
それらが身体と霊力にかける負担は半端では無い。
実際ゆうこを注意深く観察すると霊能力は強いがかなり弱っている事がわかる・・。
「中?」
あいも変わらずオキヌのヒーリングを受けながら横島。
(本来なら自分で直せばよいものだろうが自分で傷を治すよりオキヌに直されたほうが役得だと思っている)
「ええ。そうよお」
とゆうこ。
「またそりゃなんで?」
「・・・・」
黙ったまま力を横島に注ぐオキヌ。(美神と同じように事の重大さを理解している)
「加賀由美ってまー由美ちゃんでいいかなあー」
うーんとゆうこ。
「でー」
と何も理解していない横島。
そしてゆうこが口を開こうとした瞬間ぽんと手を叩き思い出したようにお茶に手を伸ばす
こくこく
自分で淹れた日本茶(もちろん玉露)を飲み一息つくゆうこ。
「ああっさめないうちにのんでねー♪お茶菓子の苺大福もおいしいよ」
と真顔でゆうこ。
・・・・・しばしお茶のじかん♪
「でっさっきの話の続きをしてちょうだい」
お茶とお茶菓子が入った入れ物を空にして美神。
「おいしかったですねー」
心底そう思ったのかうっとりとオキヌ。
「おれ苺大福って始めて食べたけどこんなに美味かったのかー」
と横島。
「お店聞いてかえりましょおね」
「ああッ事務所の茶菓子で出してくれよ」
「はいもちろんです。お土産でシロちゃんとタマモちゃんにも持っていきたいなー」
「そーだよなーあいつ・・特にシロすっげーすねてたし」
「そーですね」
「ちょっと静かにしてなさいっ!!話きけないでしょーが!!」
と鬼(守銭奴?)のように美神。
一応仕事中なんだからねとぶつぶつという。
「す・・すいません」
としょんぼりとオキヌ。
「それを言うなら・・お茶の時点で間違ってる・・いいえッ間違ってません」
となにやら殺気を感じ慌てて横島。
「話していい?」
とゆうこ
こくこくと頷く三人。
「んー何処から話そうかなー・・・・・由美ちゃんって2年前に死んだんだって知ってる」
「え・・・?」
「あーその様子だと知らなかったみたいだねー」
「え・・うん」
と横島。
自分が知っている同じトシの少女がもう死んでいた・・・・・
悲しい・・という訳ではないがどこか寂しい・・・・横島の頭をふとある少女の顔が浮かんだ自分が初恋だと言っていたーとても綺麗に笑うもうここにはいない。
世界と同じくらい・・・大切な人
彼女が見る目がある事を証明したくて良い男になろうとした。
「でねその時・・まー事故で死んだんだけど・・って聞いてる?」
「あ・・うん」
「スッごく心に残ることがあったの。それで由美ちゃんはその事をそうしても叶えてたくて死んでも死にきれないって・・で話は1週間前に遡るんだけどその由美ちゃんが死んだ場所を私が通りかかったのよねえ」
そしてため息を一つ。
「・・まー本当はその時有無を言わさず成仏させとけばよかったんだけどー一応聞くだけ聞いといたのよ・・そしたらその理由が忠夫にあるっていうんだもの」
こんな事ならもう聞かなきゃよかったと呟くゆうこ。
横島はなんか俺小学校の時加賀由美に恨まれるようなことしたかと頭をかかえた。
たしかに小学校のころから女子からは適視されていた・・・心あたりは嫌というほどあるが・・・そんな死んでまで恨まれる事はっ!!!!!
つづく・・・・いいのか自分っていうか展開べたべた?

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