ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(00/11/ 5)

三人は屋敷の中で迷っていた・・・。
あまりにも、屋敷の中が広すぎてその「もの」がどこに居るのかわからないのだ。
霊気が強いところを特定しようとしても雑魚霊の数が多すぎるうえに「もの」自体がずばぬけた霊力を持っているわけでは無い。
霊力が強いのはあくまで取り付かれている「被害者」の方なのだ。
というわけで・・・「見鬼くん」も役に立たない。

「なんかすっごく情けないですねー私達・・」
と言葉どうり情けなさそうにオキヌ。
ちなみにここは、来客用の部屋だと思われるところで、一匹残さずぶちのめしたあとに美神が防御結界の札を貼ってあるため、清浄な空気で満たされている。
「ちょっとー横島あっあんたあ昔このうちに遊びにきてたんでしょおっなんで間取りくらい覚えとかないのっ!!」
と横島の襟首を掴み美神。
「んな5年前の事いちいち覚えてるわけないでしょーがっ!!
第一美神さんがおじさんが間取り図渡そうとしたらそんなん無くても大丈夫って言うからでしょう!!」
と負けずと横島。
お互いに責任のなすり合いをしている。
なら、玄関まで戻っていって間取り図を貰ってこいばいいだろうと言う話だろうが・・・業界でも1・2を争うGSが迷ったので戻ってきた・・・・
プライドの高い美神に出来るわけがない。
そのままほっておけばどこまでも続くであろう醜い言い争いを見かねたオキヌが口を開く
「あのーその辺で辞めてもらってどうしたらいいか話しあいましょうよ・・ね?」
とにっこりとオキヌ。
「−−−−そーね」
とものすごく不機嫌そうに美神。
「まー仕方ないかなあ」
とどこか安心したように横島。
(もう少しこの言い合いが続けば自分がどーゆう目に会うか分かっていたからである)
「んーどーしよかなー」
とさして困った様子も見せず美神。
「そうっすねー」
と同じく横島。
「・・・・・」
一人真剣に考えるオキヌ。
考え中・・・・・・
「あ・そーだ」
ぱんと両手を叩き美神。
「横島くん今文殊何個持ってる?」
「文殊ですか?」
「うん」
「さっき使ったからあと4個っすけど?」
なんの事か分からずに横島。
「じゃ大丈夫」
と美神。
「なんすか?」
と横島。
「うん?文殊に「探」「索」て念じて探せばいいじゃない」
「あ・そーか」
「美神さん頭いい」
「んじゃさっそく」
と横島。
文殊を二個取り出しゆうこの顔を思い浮かべ「探索」と念を込める。
二文字なのでいつもより霊力の消耗が激しいー普通なら一文字でも念を込め使うのは難しいーだが横島は1・2文字はなんの負担も感じることもなく使える。
というか今の横島なら4文字程度なら事もなく使うことができるであろう。
きいいいいいん
文殊に「探」「索」という文字が浮かびそしてー一瞬白い閃光がほとばしり次の瞬間横島の頭の中に部屋の画像とここからの道順が焼き付けられる。
「・・・・・」
沈黙・・・。
「どーしたの?だめだった?」
と美神・・・。
「横島さん?」
とオキヌ。
「こっから2部屋右にいったところっす・・」
と横島。
「「・・・・」」
きまずい空気が流れる。
「と・・・灯台もと暗しってやつですね」
「なんか空しい・・」
ふうとため息をつき横島。
「まーいいじゃないちゃっちゃっといくわよ」
と気を取り直して美神。
「はい」
とオキヌ。
「へーい」
と横島。

がちゃり
横島はドアを無造作に開き襲ってくる「もの」たちにこれまたなんの気もなさそーに破邪の札を片手にぼそりと
「吸引」
と言霊(自分の霊力)を載せて悪霊を吸い込ませる。
本来なら弱らせてから吸引するのだが、相手が雑魚霊という事で言葉に霊力を乗せるだけで吸引することができるのだ。
そして、二人はその後を歩く。
「けっこうきっついなー」
と横島。
いつもは自分の霊力を「形」に変換しているので「言霊」に変換するのはどうも勝手がちがって違和感がつきまとうのだ。
「なにいってんの。プロならこーゆう使いかたも覚えとかないと後で痛い目みるわよ」
と後ろから美神。
・・・・いっている事はもっともらしいが実はいい加減雑魚霊を相手にするのも飽きたといったところだろう。
「・・・・まあ・・いいじゃないですか」
とオキヌ。
「あここです」
と横島。
「んじゃいきましょーか」
とサンポにでもいきそうな気軽さで美神。
「「はい」」
と美神がドアを開けようとすると・・・・
かちゃり
なんの前触れもなくドアが開いた。
そしてそのドアを開けたのは・・・・・・
つづく・・・・・のか
ってあと7回・・・しーん(自信が無いらしい)

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa