ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(00/11/ 3)

「せっと。」
荷物を抱えなおし既に走っている二人の後を追いかけようとすると
「横島ー」
夏子が呼んだ。
「んーなんやー。」
と横島。
夏子はどこか痛そうな苦しそうな顔で横島を見る。
「???」
とは横島。
「ねーちゃん助けんかったらうちがお前を地獄の一丁目まで叩き込むからなー。」
と静かなすごみのきいた声で夏子。
「・・・・分かった・」
と横島。
おそらく夏子は本気でやるだろう・・・夏子はやるといったらなにがあってもやるやつだ。
・・いやもちろん夏子とは小学校以来連絡が途絶えているが、どんなに姿形が女になってもあいつは「夏子」だ。
あいつがあいつ以外な訳が無い。(事実再会して2日目に人の足をにこやかに踏みつけた・・・しかも全体重乗せて)
「それとっ」
うって変わって照れたように夏子・・・。
「まだなんかあるかー?」
と横島。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・がんばれ」
・・・・・
・・・・・
・・・・へ?
あっけにとられる横島。
・・「ああ?」
思わず返事も疑問形になる。
「じゃっそんだけだよっ!!ほらさっさといって助けてきてなっ」
といばりちらし夏子
「へいへい」

「コらっ横島っなにのろのろしてんのよっ!!」
と夏子の声援(?)を受け急いで走ってきた横島への暖かい美神のお言葉である。
「ぜえぜえ・・・ていうかフツーこーゆう場合足を緩めるとか、立ち止まって待つとかしません?二人はなんも持ってないからいいだろーけど」
言っても無駄だろうなと思いつつ横島。
「なんで私が」
はっきりきっぱりと美神。
はいはいそーでしょうとも。
と予想どうりの答えに心の中でつぶやきながら横島。
「・・すいません」
と隣でオキヌ。
「いや、・・・・オキヌちゃん・・・は謝らんでもいいよ。
どーせ美神さんが・・走っていってオキヌちゃん・・に待たんでいいっていったんだろー」
と走りながら横島。
「・・・・」
沈黙するオキヌ。
本当はここで頷きたいのだが・・さすがにそれは出来ない。
美神も沈黙したままだ。本当なら、ここで問答無用でしばかれるのだが、なぜかそれが無い・・?大方あとでどさくさにまぎれてぶちのめすつもりなのだろう。
そして・・3分後やたらと長い庭を通りぬけて3人は玄関の前にいた。
「ぜえ・・・・」
と横島。
「・・・・ここね。」
・・・ゆっくりと扉を開く美神。
ぎいいいいいい・・・・・・・
扉は、木製の年代もののようで結構な手ごたえだ。
ざわりっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
瞬間・三人に強烈な悪寒とも生理的恐怖ともいえない何かが体中を駆け巡った。
「文殊っ!!」
と横島が本能的に手のひらに霊力を集中させる。
ビィムッ
音と共に文殊が横島の手に現れる。
そして、頭に浮かべる文字はー
「護」
きいいいいん。
文殊は澄んだ音をたてて砕けちり強力な結界を作り出す。
同じ瞬間美神は神通昆にありったけの霊力を流し込みー
その悪寒の原因へと神通昆をたたきこむ。
オキヌは我知らずの内に笛を構えー
鎮魂の曲だとーオキヌは言っていた。
優しく。そして少し寂しい旋律を紡ぐーそしてそれは音から霊力へと変換されー
その悪寒の正体を一瞬ひるませる。
怯んだ瞬間ー美神の神通昆が命中する。
光とともに・・・・・・・
気配が消えた。
「びっくりしたわねー」
と何事も無かったようにあっけらかんと美神。
「びっくりしたじゃないっすよっ!」
「そおですよー」
と二人。
つづく・・・
後9話・・・終われるのか自分!自信がないぞ自分!

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