ザ・グレート・展開予測ショー

日常はサバイバルだ 〜史上最大の臨海学校編 2〜


投稿者名:コンキリ
投稿日時:(00/10/28)

ブロロロロ…………

美神さんのコブラが快調に道路を駆けてゆく。
オレはその荷物入れに入っている
スーツケースのそのまた中に入っている男。
こんにちは、横島忠男です。
おっと、お嬢さん。大丈夫ですか?
私を見ていて恋の病にかかったりしておりませんか?
………さて、
どうやら美神さんは冥子さんの家に向かっているらしい。
そこでエミさんらと合流して海へ向かうようだ。

キキキキ………・・・  ドッドッドッド………

……どうやら到着したらしい。
ドアを開閉する音とともに美神さんの足音が遠ざかってゆく。
と言うかこの真夏の炎天下の中!
車の中に閉じこめられた身動き無いオレの身にもなってくれよ!
アンタは車の中に幼児残してパチンコ行っちゃうオバサンか!?
まぁオレが勝手に着いてきただけなんだけど!(汗)

………ザワザワ

ん?微かだが美神さんたちの話し声が聞こえるぞ。
「あ〜ら、遅かったじゃない令子?
 まぁアンタのヘタクソな運転じゃムリもないかしら?」
「ぐっ、遅かったってアンタねぇ。
 約束の時間には間に合ってるじゃないのよ!?」
「ふ〜ん?
 間に合えばいいなんて思ってるから横島との間も発展しないのよっ!」
「ばっ、なっ、それとこれとは関係ないじゃないのよっ!
 だいいち、あんなガキとの間なんて私は………」
「あら!?美神さん?どうしたのかしら?
 顔が赤いけど熱でも出たワケ?」
「なっ、うっさいわねー!」
「何よ、やるワケ!?」

タッタッタッタ………

「令子ちゃ〜〜〜ん、エミちゃ〜〜〜ん。」
どうやら冥子さんがやって来たようだ。
「ヘリの用意ができたから出発できるわよ〜〜〜。」
「くぅううっ、エミっ!海までどっちが速いか勝負よっ!」
「上等!私が勝つのは目に見えてるワケ!」
「どっ、どうしたの〜〜〜〜二人とも〜〜〜〜?
 今日はのんびり行くんじゃなかったの〜〜〜〜〜?」
「冥子っ!予定変更なワケ!今から全速力で海まで行くワケ!」
「えっ、え〜〜〜〜?」

ダダダダダ………バタン!

美神さんが戻ってきたようだけど………
あっ、安全運転して下さいねー………

「エミっ、私のドライビングテクニック見て事故るんじゃないわよ!」

安全運転………(泣)

そしてオレの悪夢の絶叫マシーンがスタートした。
しかし!オレとて毎日のシロの散歩で鍛えている!
LVに換算すると17ってとこだ!
絶叫マシーンLV17のオレには
美神さんのドラテクなんて屁でも無い!
ちなみにフジヤマに笑って耐えるために必要なLVは5!
みんなのLVはどうかな?また今度教えてくれ!!

………しかし、美神さんのコブラに耐えるには
LV17では足りなかったようだ
車体が左右に揺れるたびにスーツケースはザーッと滑り壁に激突!
おまけに時々車体はジャンプする!
オレもあわせてジャンプ!激突!でも動けないし声出せない!!
おまけに周りは見えないし、手や足は固定されたまま!!どうよ!?
………そして美神さんたちが海に着いたとき、
あまりの経験値にオレのLVは50にまで上がっていたという………

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa