ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?(14)


投稿者名:hazuki
投稿日時:(00/10/24)

「なんや。分際とか言うおまえのほうがあほや。」
と調子に乗って横島。
・・・彼にとって夏子は、大事な友人でもあるがそれと同時に天敵でもあるのだ。
いつも口でも実力行使でももうそれはそれはなんの容赦も無く徹底的にやられている。
たまに口喧嘩で優勢のとき位(滅多に無いが)調子に乗るのは仕方ない事であろう。
「・・・・」
とそしてその横島の言葉に夏子の中でぷっつんと何かが切れた。
夏子が大技(?)をだそうと気合(?)を入れた瞬間。
「横島・・・。」
加賀由美が口を開いた。
「・・・?ん」
と横島。
夏子も動きが止まる。
「今のは横島が悪いと思う。」
と加賀由美。
「なんでや?元はと言えば夏子がつっかかってくるからやろ?」
と頬を膨らませて横島
「だから、それは横島が私や夏子の事に気づかんからや。」
「まあ・・ここまで来れば気づくよなあ?」
としみじみと銀一。
「?あんなあ・・・?なんや気づいてくれって言うの変やど。よう分からんけどそしたら、みんないつも自分以外の事考えんとやん。俺は自分の事しか考えておらんし、自分の思ってる事は全部口にだしとるぞ?加賀も夏子も銀ちゃんも俺に言いたい事あんならちゃんと口に出さんとわからへん。第一気づいてくれって俺にそんな事できるか。」
と妙に自信満々に言い切る横島。
一応自覚(?)しているらしい・・・。
「横っちらしいなあ」
と銀一。
銀一はいつも自分の事よりも他人の事に目がいくタイプなので「自分の事しか考えてない」といい切る横島が羨ましいのだ。
「・・・・」
黙り込む加賀由美。
加賀由美は横島を好きになった日の事をぼんやりと思い出していた。
それはバレンタインの日。
銀一に手作りチョコを渡そうとしたがその日銀一は女の子に囲まれてとうとう渡せずに、放課後に一人教室でチョコを持っていたときー
横島が教室に入ってきてチョコを見つけると自分の代わりにチョコを渡してくれたのだ。
横島はその時「ホモッー」と叫ばれた挙句女子の鉄拳をくらい(特に夏子がひどかった)
男子からは1週間からかわれつづけた。
だが、横島は自分に何も言わなかったし銀一以外に加賀由美の名前を出さなかった。
なんでだろう・・?
そんな疑問に答えたのがその時横島が言った言葉だった。
横島は心底嬉しそうに。
「加賀銀ちゃんすきなんや?
  銀ちゃんええ男やもんなあ・・。だってお前頑張ったやろ?手バンソウコだらけや」
とだけ言ってチョコを取り銀一に渡したのだ。
多分横島は純粋に加賀由美に感動して言った言葉なのだ。
・・・・・・だがその「言葉」で加賀由美は横島を好きになった。

そして夏子・・彼女はなにやら覚悟をしたようにくいっと顔を上げ
「私はっ横島とゆうねえが仲いいのは嫌や」
と怒ったように言った。
はっとその言葉に顔を上げる加賀由美。
一瞬・・表情が固まる銀一。
痛いくらいの沈黙が四人の間に落ちる。
だがしかし・・・・
横島は・・・救いようの無い鈍感で馬鹿なのだった。
「・・なんでや。」
とこの場の空気も夏子の表情にも気づかずちょっと怒ったように横島。
「だ・・だからっそのっ」
夏子は一生懸命次の言葉を捜す。
元々色恋沙汰は苦手である。
しかもその相手がよりにもよって横島である。
話すというより口喧嘩。
遊ぶというよりド付き合いでありひょっとしたらド付き合っているほうが普通に話しているよりも長いかも知れない相手である。
だが・・・この鈍感の大馬鹿野暮天大魔王にははっきり口で言わないと分からない。
「・・・・・あんな?」

つづきます。
ってもうおわんないっ!!
回想編多分つぎで終わるから堪忍してえええ(じゃあ長く書けよ)

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa