ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(00/10/24)

「どうしたん?二人とも・・赤くなったり青くなったり・・ほんま大丈夫か?」
と二人の様子に気づいた横島が心配そうにいう。
「べべべつにっなんでもあらへん。」
と加賀由美。
「そうや、横島が心配するといいもんも悪くなる。」
と頬を赤く染めて夏子。
「・・まあ二人がそう言うならええんやけどって夏子!!お前なア人が心配してんのになんでそーいう言い方すんのや」
と横島。
「ああ・・・始まった。」
と諦めたように銀一。
西の空は茜色から濃紺に変化していっておりちらほらと家の明かりがついている。
(横っち・・今日早く帰るっていう事もう忘れてんやろうなあ・・)
「なに?何か文句ある。」
と小憎らしく夏子。
「あるわ。大体いつも俺が何かすると夏子つっかかるやん。
何か言うと大きなお世話ゆうしかといって話かけんと問答無用でローリングソバットかけるし。最近なんかゆうこ姉ちゃんとこいくといっつも俺のこと睨んでるやろ?」
と一気にいって息がきれたのか肩で呼吸をしながら横島。
「・・・そうなんだ。」
と加賀由美。
「おう。へんやよなあ加賀。」
「ええとお・・・」
返事に困る加賀由美。
加賀由美はその夏子の行動がどこからくるのかとっくにわかっていた。
というか横島以外の人間は夏子の横島に対する想いにきづいている。
_ただ横島は生来の鈍感さに加えて隣に銀一(女子のアイドル的存在)がいる事でたくさんの銀一に向けられる視線や好意といったものの中に自分に対する好意がまぎれていたとしてそれに気づいたとしてもどうせ銀一の方に向けられた好意だと勘違いし・・そしてますますそういう事に鈍感になっていったのだ。
「なんやとおっ」
と加賀由美が次の言葉を紡ぐ前に夏子が叫んだ(?)
「なっなんや。」
と怯えたように横島。
「まあテキトーなとこできりあげてなあ。」
のほほんと銀一。
「・・・・」
「横島の分際でいうかあっ!
 横島なんてっ・・・わたしよりも全然勉強もスポーツもだめなくせに」
と夏子。
すると横島は自信たっぷりに笑った。
「なに言うてん?
 おれにはそんなん必要ないわ。
第一そんなんいったら夏子は銀ちゃんに頭あがらんじゃないか。」
銀一はクラスの中の「出来杉くん」状態なのである。
「・・・・横島のあほ」
と悔しそうに夏子が呟いた。

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