ザ・グレート・展開予測ショー

日常はサバイバルだ 〜史上最大の臨海学校編 1〜


投稿者名:コンキリ
投稿日時:(00/10/23)

この作品は『史上最大の臨海学校!!』の
朝から162ページ付近までの横島を描いたものです。
でも、特に単行本とかはいらないと思うので
サラサラ読んでくだされば光栄です。

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今日は六道女学院の臨海学校の日だ。
美神さんや冥子ちゃん、エミさんは講師として呼ばれたらしい。
でも俺は何故か呼ばれていない。
アシュタロス偏での活躍を知らないとはいわせねぇぜオバサン!
何で俺が呼ばれねぇんだよ!!
「横島クーン、この荷物、車に積んどいて!」
まあ、とにかくそんなわけで
俺は朝早くから美神さんの手伝いをしているわけだが。

フっ。美神さんよ!!荷物を積み入れるのを俺にやらせるなんて!
アンタも勘が鈍ったな!
俺はビーチに行かなきゃ何ねぇんだよ!俺を待ってる人がいる!
水着の女子高生が!女子高生が!!俺を待ってる!!
俺が行かなくて誰が行くってんだ!!
鬼道だか知らんけどそんな奴ばっかりにいい思いはさせてられねぇぜ!
俺は行く!

そう自分の意志を確認すると
俺はゴロゴロと車庫にスーツケースを持っていき車のすぐそばに倒した。
そして周囲を見回して・・・
よし・・・周りには誰もいない!
オレはスーツケースに手をかける!
ガチャッ・・・ガチャッ・・・
ちぃッ!鍵がかかってる!
フッ!しかし美神さんよ!やっぱり勘が鈍ったらしいな!
文珠の力をなめるなよ!
そう思うが否やオレは手に『開』の文字が浮かんだ文珠を握りしめた!
・・・・ガチャン!
鍵が開いた!どうだ!やっぱり霊能力者って良いなあ!最高だなぁ!
オレはスーツケースに手をかけガバッと開いた。

「・・・・・アレ?」

オレは思わずつぶやいた。
中には美神さんの下着やら水着やらが入っていて
オレは大喜びする予定だったのに
中にはどうぞ開けてくださいとばかりに何も入っていないのだ。

「どういうことだ?」

オレの灰色の脳細胞が緊急フル活動した。
まるでオレの頭の中でIT革命が勃発した音さえ聞こえたくらいだ。
頼むぜ森首相!!(謎)
・・・・・
なるほど!ひらめいた!!
オレの予想によると、このスーツケースはおそらく・・・・
おみやげをつめるために用意したもんだ!
だぁから空っぽなんだなぁ!
なるほど!オレって賢い!
そうオレは考えをまとめ、何の疑いもなくスーツケースに入り込んだ。
最初は文珠がいるかと思ったが結構入れそうだった。
オレはまずスーツケースの中に背中を付け、左手を折り畳んだ。
足は何とか折り曲げれば入りそうだ。
後は右手でスーツケースの蓋を閉めれば・・・・。

んっ!んっ!
・・・・・・・・・カチャリ!

よしっ!大成功だぁっっ!

もちろん声は出さない。何故ならオレはプロフェッショナルであり、
水着の女子高生がオレを待っているからだ!
しかしオレは重大なミスに気づく。
この状態からどうやって車に入れというのだ!!

美神さんに気づかれちゃあやっぱしまずいよなぁ・・・
シロなら鈍感そうだから大丈夫かな?
そう思ったオレはシロを呼んだ。
「・・・・シロ。・・・・・・シロッ」

ダッタッタッタッ・・・・

思った通りだ。人狼のヤツはかすかなオレの声も聞き漏らさない!

「あれ〜っ?先生の声がしたと思ったのでござるが………」
「シロっ、オレはここだ!」
「せっ、先生!?こんな中で何をやっているんでござるか?」
「大きい声を出すな!
 いいか、オレの言うことをよーく聞いてほしい。」
「はっ、はい!」
「よし、知っての通り美神さんは臨海学校に同行するな?
 しかし!
 オレのリサーチではその臨海学校には
 ドエライ敵が待ち潜んでいるらしいのだ!」
「どっ、どえらい敵でござるか!?」
「そうだ。美神さんもそれには気づいていない!
 オレはやつらの裏をかくために
 こっそり美神さんについていかねばならんのだ!!」
「なっ、なるほど!!先生、凄いでござる!!」
「まぁな。そう言うことで、だ!
 オレをスーツケースごと車に入れてくれないか?」
「解ったでござる!!」

せっせとスーツケースを車の中に入れるシロ。
さすがはオレの一番弟子だ!

「ふう!先生、これで良いんでござるか?」
「サンキュー、シロ。
 さぁ、ふたをしてくれ。そしたら戻っていいぞ。」
「………」
「どっ、どうした!?シロ?
 オレは別に後ろめたいことなんて1つもやるつもりは………」
「………せっ、先生!
 拙者も先生についていってもいいでござるか!?」
「えっ?あっ!?
 ま、まぁ美神さんに内緒にするなら……いいかな?」
「ありがとうでござる!
 拙者、人狼の名にかけて先生のお手伝いをするでござるよっ!」
「お、おう。ありがとな。」
「では先生、ご達者で!!」

バタン!
タッタッタッタ………

シロはどうやら行ってしまったらしい。
ふう!これでどうやら臨海学校にはついていけそうだな!さすがオレ!
待ってろよー!青い空!白い雲!水着の女子高生!
ヘヘヘへへ………


そして数時間後、美神ら一行は美神事務所を後にしたのだった………

続く?

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