ザ・グレート・展開予測ショー

初恋・・・?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(00/10/16)

「は・・初恋の相手でござるか?」
とシロ。
自転車を引く速度を緩めてはいないが、声の響きがさっきとは明らかにちがっている。
「まあ・・あんま認めたくねえけどなー」
と・・横島。
シロからはどんな表情をしているか見えないが口調がいつもと違っていることから、あまり自分に見せないモノである事が分かる。
「・・・せんせいでも、初恋というものをするのでござるか・・・」
「どおゆう意味だ・・・・」
シロとしては、ごくごく当然の感想なのだが「せんせいでも」というフレーズが横島の癇に障ったらしい。
「いや、拙者は・・・・」
ききいっ
シロは慌てて弁解しようとして、慌てて足をとめる。
「どわああっ」
足を止める・・という事は自転車を止めるということである。
自転車は急に止まらない。
という有名(?)な格言がある。
その上横島の自転車には、ブレーキというものが無かった。
(これは、この自転車がシロのサンポ用でありシロが引くためだけに用意された・・・
というか拾ってきた自転車だからである。)
と・・・これだけ条件がそろってると次に何が起きるのかというと・・・
どんがらがっしゃん。
横島と自転車はシロに時速35キロ(推定)でぶつかった。

・・・・・
「せんせい?」
シロはたらたらと冷汗を流しながら、すぐ傍で倒れこんでいる横島の様子を見る。
(ああああ・・)
シロはこのまま逃げ出したい衝動を必死でこらえた。
ここで逃げ出した日には・・・・・
考えるだけで恐ろしい。
「・・・・」
横島は無言のまま起き上がる。
だがその表情から、シロは横島から言われるであろう言葉を予想していた。
そして、その言葉がシロを地獄におとすであろうことを・・・
「シロ・・・」
と横島
「は・・・・はいでござる」
「1週間サンポぬきな。」
そして、その言葉はシロの予想どうりでありシロを地獄につき落とした。


「だからシロちゃん元気ないんですねー」
とオキヌ。
ちなみにここは、事務所の中であり夏子はもう帰ったという事であった。
美神は、仕事の準備とやらで書類とにらめっこをしている。
「でもこのままじゃ、俺の体がもたんし」
と横島。
シロは部屋に戻り布団をかぶってしくしくとすすり泣いている。
「まあシロちゃんも悪気はないんですし。」
おきぬは横島の体にヒーリングをしながらフォローする。
(かえってきてからのシロの様子があまりにもひどかったのである。)
「悪気がないといってもなあ」
横島としては、別に自転車にぶつかることや首を羽交い絞めにされること、全速力で走ることはまあ許せるのだが・・・(そんなことは、横島にとって日常茶飯事なのだ)
だがしかし、ナンパを邪魔したのはちょっと許せなかったのである。
しかも人が初恋もまだと思っていたらしいところが・・・
(まったくこれでも、一応師匠なんだぞ。)

つづく
・・・・短い・・・ばかああ自分!!

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