ザ・グレート・展開予測ショー

読切版GS日本漫画劇場U


投稿者名:ハカイダー
投稿日時:(00/10/ 6)



『それゆけアンパンマン!』

配役
バイキンマン:横島
ドキンちゃん:美神
アンパンマン:ピート
食パンマン:西条
ジャムオジサン:唐巣
バタ子:キヌ
チーズ:シロ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ここはバイキン城――――――

ドキン「ね〜バイキンマン!私、おなかすいた〜〜!!」

バイキン「だ……だったら俺がドキンちゃんのおかずにっ!!」

ドカッ!バキッ!グシャッ!

ドキン「バカ言ってないで、さっさと食べ物持ってくるっ!ほら、一万円やるから。」

バイキン「いてて……ちょっと待ってくださいよ、ドキンちゃん。
     ぼかーバイキンマンすよ!悪者なんスよ?買い物なんてするわけ
     ないじゃないっスか。奪うんスよ、食べ物を。」

ドキン「あら……そう。じゃ、頑張ってね。私寝てるから。」

バイキン「……ったく、いっつもめんどいことは全部俺に押し付けて……」

ドキン「何か言った!?」

バイキン「い、いえ……なんでも……。行ってくるっス。」

ヒュ〜〜〜〜〜

バイキン「あ〜あ、あの体がいつか俺のモンになるんだろうか……。
     ……物理的にありえんよな………。」

バイキンマンは町へとやってきた。

バイキン「食べ物か〜。………んっ!?かわいいネーチャン発見っ!!
     さっそく拉致せねばっ!!だって俺はバイキンマンッ!!」

女「きゃ〜助けて〜〜!ワニ男さ〜ん!!」

バイキン「ふははは!よいではないか、よいではないか!」

ワニ男と呼ばれた男「貴様〜、うさ子を離せっ!」

バイキン「うるせえっ!お前、ジャマッ!」

バイキンマンは懐から小さな珠を取り出した。その珠には『爆』と印されていた。
バイキンマンは投げた。

チュドーン!!!

ワニ男「ギャ〜〜〜ッ!!」

ワニ男ははるか彼方へ吹っ飛んでいった。

うさ子「ワ、ワニ男さ〜〜ん!!」

バイキン「ふははははっ!悪は勝つのだ!さ、俺と一緒に城へ……グヒヒ。」

うさ子「いや〜〜〜!助けて、アンパンマ〜〜ン!!」

ピューーー!!

アンパン「セクハラは止めるんだ、バイキンマン!」

バイキン「チッ!さっそく来やがったか、おじゃま虫っ!(二枚目かよっ!!)」

うさ子「アンパンマン!ステキよ〜!!」

アンパン「さあ、その子の手を離すんだっ!」

バイキン「ケッ!離せと言われて、本当に離すバカがいるかよ!
     代わりにこれでもくらえっ!バイキン・キ―――ック!!」

バイキンマンの円盤から突如巨大な足が伸びてくる。

アンパン「こんなものっ!」

なんなくかわすアンパンマン。

バイキン「ふ……かかったな!」

なんと、かわしたハズの足の指先から水が放射されたのである。

ビシャ――!!

アンパン「うわっ!……顔が濡れて…力が出ない………ガクッ。」

力なく地上に落ちてゆくアンパンマン。

バイキン「なーはっはっは!!これでトドメだー!!」

アンパン「く………!」

食パン「待ていっ!バイキンマンッ!!」

バイキン「ぬ……この嫌みったらしい声は………」

食パン「食パンマン、ここに参上っ!」

バイキン「来やがったな〜、おじゃま虫パート2!(またこれ系…いい加減にしろ!)」

食パン「僕が来たからにはもう安心だ、アンパンマン!」

アンパン「あ……食パンマンさん。
     お願いです……パン工場に行って僕の新しい顔を……」

食パン「しかし、あんな奴、僕一人で十分だぞ?」

アンパン「いえ……一応、僕が主人公ですから……」

食パン「む……そうか。しかし、どうする?僕が行ったら君は無防備だぞ?」

アンパン「それは………」

と、その時、腹ペコに耐えられなくなったドキンちゃんがやってきた。

ドキン「ちょっと、バイキンマン!あんた何してんのっ!?」

バイキン「ド……ドキンちゃん!?えと……これは……その……」

ドキン「言い訳なんか聞きたくないわっ!後で覚えてなさ………え!?食パンマン様?」

食パン「ん……?やあ、ドキンちゃんじゃないか!」

ドキン「……バイキンマン、食べ物はもうどうでもいいわ!
    ね、食パンマン様、これから私とどこか行きましょうよ!ねっ!」

食パン「う〜ん……そうしたいのは山々なんだが。僕はこれからパン工場に行って
    アンパンマンの新しい顔を焼いてもらわなくちゃならないんだ。
    それまでここで待っててくれるかい?」

ドキン「ええ、分かったわ!」

食パン「よし!じゃあ行ってくる。あ……くれぐれもバイキンマンの監視を
    怠らないようにね!」

バイキン「ちょ、ちょっと待て――!!黙って聞いてりゃ、
     人の女勝手にナンパしやがって――!!」

ガンッ!!

ドキン「いつ私がアンタの女になった!!」

バイキン「うぐ………」

ドキン「それより、分かってるわねバイキンマン!アンパンマンに手出したら
    承知しないわよっ!?」

バイキン「ンなアホな〜〜!!」

うさ子「じゃあ私、そろそろ帰りますね。」

バイキン・ドキン「お疲れ〜〜。」

一方―――――

食パン「ジャムおじさーん、バタ子くーん、いませんかー?」

ジャム「ん?……どうしたんだい、食パンマン?」

バタ子「どうしたんですか?そんなに慌てて………?」

食パン「実は――――」

ジャム「な、なにー!それはタイヘンだ!急いで顔を作らないと。
    バタ子君、手伝ってくれ!」

バタ子「はいっ!」

ジュー!!ポフッ!

ジャム「さ、これで完成だ!」

バタ子「チーズちゃん、これをアンパンマンさんの元へ!」

チーズ「分かったでござるっ!」

食パン「チーズ君、急ぐぞ!」

チーズ「ワンワンッ!!」

その頃――――

ドキン「遅いわね〜、食パンマン様。」

バイキン「ドキンちゃん、あんな奴のどこがいいんスか〜?」

ドキン「うっさいわねー!あの人は、アンタと違って、知的で、カッコ良くて、
    優しくて、頼りがいがあって、それから……etc」

バイキン「うぐ……そこまで言わんでも……」

その時、

食パン「待たせたな、バイキンマン!」

ドキン「食パンマン様!」

バイキン「……来たか……」

チーズ「アンパンマン殿、新しい顔でござる!それ!」

ピュー!ガッコン!

アンパン「元気100倍、アンパンマンッ!!」

バイキン「はやっ!!」

食パン「さ、用事は済んだし……行こうか、ドキンちゃん!」

ドキン「ええ、そうね!」

肩を組んで飛び去っていく二人。

ドキン「バイキンマン、後は適当にやっといてねー!」

食パン「バイキンマン君、安心したまえ!ドキンちゃんは僕がきっと幸せにしてみせる!
    はははっ!」

バイキン「はははっ!じゃねえっ!!てめえなんぞにドキンちゃんを渡すか――っ!!」

猛スピードで二人を追っかけるバイキンマン。

アンパン「ちょっと待て、バイキンマン!僕たちの決闘はまだ終わっていないぞっ!?」

バイキン「うるせー!今はそれどころじゃねえー!!そこをどけっ!!」

アンパン「それはできない!さあ、勝負だ!バイキンマンッ!」

バイキン「一人でやってろ!バカがっ!」

バイキンマンは、再び懐の中から今度は『閃』と刻まれた珠を取り出してアンパンマンに投げつけた。

ピカ――ッ!!

アンパン「うわ――っ!!」

バイキン「お前との勝負は後だっ!……ドキンちゃん、待ってくれ―――っ!!!」

アンパン「くそ〜、もう怒ったぞ!そっちが反則技を使うなら、
     こっちも全力でいかせてもらうっ!!」

アンパンマンは精神を集中し始めた。

ボウウ………

アンパンマン「くらえっ!連続エネルギー波っ!!」

ドドドドッ!!

バイキン「ホゲ――ッ!!!」

一瞬にしてバイキンマンは円盤ごと燃え尽きた。

バイキン「せ……せめて……死ぬ時はネーチャンの膝の上で………ぐふっ……」

アンパンマン「敵ながら、あっぱれだったよ……バイキンマン。」

こうして、アンパンマンの戦いは終わった。
夕日が元々赤いアンパンマンの鼻をさらに赤く染め上げていた………。

                           〜〜〜完〜〜〜

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