ザ・グレート・展開予測ショー

お寒いのはお好き・・・!?(後編)


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(00/ 8/31)

「れ、令子ちゃん〜〜〜!」

冒頭からいきなり、冥子は泣いていた。
美神令子の氷付けのバラバラ死体を見てしまったのだから。
横島の他、臨時に呼び寄せたGS最強軍団の誰もが、悲しみに溢れていた。

「令子。あれほど何回も戦い合わせておいて・・・結局は、勝ち逃げのわけ・・・」
「まぁー、まさかあの小娘がこんな目になるとはなあ。」
「一体、誰が美神君をこんな目に」
「僕は、こんな目にあわせた人物は許しませんよ。」
「そのとおりだぜ、ピート。俺の・・・俺のママを・・・」
「な、何を言っているんだ、雪乃丞クン。」

唐巣は、雪乃丞に問いただそうとしたが、勘付いた。
雪乃丞はただのマザコンではなく、母上をメドーサの部下に殺されて八つ裂きにされる所を
眼前にしていて、その過去とダブっていたからだ。
これは、唐巣神父の推測だが。
そして今、ピートや横島と出会ってここまでやってこれたのを確信してか、
冷静を保ちながら怒っていたのだ。
・・・が、ドクターカオスだけは違った。

「ふーはっはっはあーーーーーっ、美神さえいなけりゃ世界はもーワシのものだ。
さて、皆の衆、全員人質になってもらうぞ・・・」

カーン!
横島とエミがバットでぼるの球を打つようにどつく。

「そんなヒマないワケ」
「場面とち狂いやがって。今がどーゆー場面か判っとらんよーだな、このクソジジイが。」
「じょじょじょ、ジョーダンじゃ。キングジョーにモロボシ・ダンじゃ。」

全くとばかりに唐巣はため息をつく。
―――――とそのとき突然、両サイドからカプセルが吸い付けられてくっつくよーに迫ってきた。

「いかん、避けろ!」
「なんなワケ。」
「アンチラちゃんーー!」

・・・が、遅かった。
間一髪、ピートと西条、冥子と横島の四人が脱出出来たものの、他のキャラはカプセルに封じられた。
姿無き突然の敵の来襲だったのだ。
そして・・・、冥子の影には既に数匹の式神しか残されていない。
カプセルの中でマリアとともに、実力派の式神がカプセルを壊そうとしていたためだ。
だが、そのカプセルはびくともしないどころか、霊力・体力・電力・底力などのあらゆる力がカプセルに
吸い取られてゆき、吸い取ってついに姿が実体化した。
その実体化した姿に向かって、霊剣ジャスティスを抜いて西条が、ダンピールクラッシュ
を手にためてピートが、
そしてバサラにハンズオブグローリーを手に実体化させた横島が地を蹴って突入した。

「きっさまあ。令子ちゃんを返せ。」
「ダンピールクラッシュだ!!」
「ヨコシマン・ジャンピングト・ハイクロス!!」

その三攻撃を一瞬にして受け止めると、その実体化した宇宙妖怪が手でたやすく跳ね除ける。そして・・・
         ・・・     ・・・
「氷で檻を作った。そおりはだめだ、こおりゃアンドロメダ。」

ピキシッッ!!
西条とピートは、あまりに寒い駄洒落攻撃に凍ってしまった。
そこを狙って宇宙妖怪が、冷凍怪獣マーゴドンに変身してさらに吹雪を履いて完全に凍らしてしまった。
そして残るは横島と冥子。
冥子はともかく、一体こういうキャラにどういう攻撃を加えようかと考えていたため横島には効いていなかったのだ。

その「考え」と言う空間の中に、なぜか冥子が・・・いや、その冥子そっくりなのが現れた。
そして、空想の中に語りかけてくるのだ。

「ほほほ〜〜〜」
「だれだ、あんた。」
「私は〜〜〜、六道家の〜〜ご先祖です〜〜〜〜」
「しゃべり方で判るって。」
「それはともかく〜〜〜、今〜〜、宇宙意志が〜〜〜〜、歪み始めています〜〜〜〜。」
「それは、どういうことだ。」
「今〜冥界で〜〜、ジュダ星人が〜〜〜アシュタロスの最終兵器を〜〜」
「何!?あああ、あの、アシュタロスが・・・?」
「そうです〜〜、一度だけ〜〜グランドキングと〜〜〜接戦を〜〜〜〜。」
「繰り広げたけど、それと何が関係あるんスか?」
「怪獣墓場があるのに〜〜、星人が〜〜〜殺された後が〜〜〜、不明ですよね〜〜〜。」
「ははは、そりゃそうだな。ん?・・・ってことは」
「次元崩壊〜〜ってことです〜〜。宇宙空間と〜〜〜、時空間の歪みは〜〜密接な関係にあって〜〜〜。そして今〜〜
残されて〜〜、理解してくれるGSが〜〜〜、貴方しかいないの〜〜〜。」
「そうか、もしかして俺に、六道家の婿になって欲しいと・・・」
「うん〜。貴方の〜〜〜、小野妹子という〜〜2つ前の前世が〜〜〜、あたしのその式神使いと〜〜〜。」
「ってことは、六道家本来の小野妹子の操る式神自体がいるってことになり、今回の敵として送り込んだとでも?」
「そうです〜〜〜。この話は〜〜〜、貴方達〜〜GSの魂に〜〜〜植え付ける〜〜必要があるのです〜〜〜。」
「でも、これはやりすぎじゃないのか?」
「それは〜〜違います〜〜〜。ジュダ星人の〜〜、やり方です〜〜〜。」
「そうか、セヴンやレオの第2故郷としての地球の支配をも狙っているってことか。」
「ですから〜〜〜、これから〜〜その時空間をも〜〜〜操る式神を得て〜〜〜、がんばって下さい〜〜〜。
ただ〜〜、その何十代にもわたって〜〜、まだ一人でも〜〜まだもコントロールできないよう〜〜・・・」
「じゃあ、もも、もしかして冥子さんと・・・」
「そのとおりよ〜〜、後はよろしく〜〜。」

ここで、横島は気がついて、5つの文殊を取り出した。
そして「大」「汰」「乱」「法」「氏」と適当に文殊に文字を浮き上がらせる。
冥子は、人差し指を口に当てて不思議がっていた。

「なにするの〜〜?」
「冥子。おまえもあの夢聞いていたんだろ?
 多分、半分以上理解していないだろーからな。」
「それで〜〜、あの式神を〜〜〜」

そして、冥子と横島の影にあわせて文殊を示した。
冥子の霊力の根源が急激に増大し始め、ついに13番目の式神が生まれようとしていた。
この時、横島は2番前の前世の姿と瓜二つで、ある言葉を示した。
その言葉こそ、
「冥子への13番目の式神・ダイタラホーシ!!」

この言葉とともに、ダイタラホーシが現れた。




「・・・・そういや〜〜、そんなことが〜〜〜あったわねぇ〜〜。」
「あったんじゃなくって、実際そうなった。で、M78星雲にきている今、美神さんたちが許してくれるなんて複雑だった。」
「まあね〜〜、あの令子ちゃんを〜〜〜復活させてくれた〜〜〜礼だって〜〜。」

まあ、こんなとこだけど、今丁度、彼らがいるM78星雲にめがけている悪があった。

次回から、「ウルトラマンカオス」とタイトルを変えて戦闘編に続くぞ!!

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