ザ・グレート・展開予測ショー

Dr.カオスにきいてみて!(その2)


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(00/ 8/15)

注;もう一度だけ断っておきますが、マンガ「マ○カ○エミ」の著作権者の
 現在連載中の作品とは関係ありません。
     ・・・・
 特に、現存するキャラクターとは一切関係ございませんので、前回にも
 書きましたようお気をつけください。

時代は2006年の7の月にしてまたもや六道家から物語は始まる。
あの横島が、冥子の元へ成長のために一肌見せて婿となったというか、金銭面で
買われていったのかどうかはわからないが、ともかく、二人はそれはまた幸せな
日々を過ごしていた。

「盟菜(めいな)って名前〜〜どうかしら〜〜〜?」
「それはどういう理屈なんスか。」
「神へ〜〜生贄の血で誓い合って〜〜〜、少ーし貧血っぽく見えるよーな〜〜
 雪のように白い〜〜〜きれいな体に〜〜、育ってほしいの〜〜〜〜。」
「おいおい、それじゃ長生きできるかどうかわからんぞ。」

忠夫は、冥子の肩へそっと手をやって涙を流し、悲しみの突っ込みをするが、
冥子が眼をウルウルしてなおも泣きじゃくっていた。

「いいじゃない〜〜〜、ルシオラって娘との〜〜〜、コンプレックスが〜〜
 切れるんだから〜〜〜〜。」
「おーいおいおい、めーいめいめい、冥子・・・!」
「それに〜〜〜、忠夫さんが〜〜大化の世で〜〜〜〜、あの式神を〜〜〜
 作ってくれてたから〜〜今度は〜〜〜、産んであげたい〜〜」
「冥子、・・・じゃあ、生まれた次の日に早速なっ!」

おいおい、それってつらくないか・・・と突っ込む私、ナレーターです。
完全に、お決まりの若手ラブラブ青春新婚モードになって二人。
もはや何を言ってもほとんど聞こえないのであるが、横島君・・・いや
六道家の後継ぎの父親の言っている事を少々説明しよう。

忠夫の前世・高島にもそのまた前世はある。
それも、なんとあの「隋の悪魔」と呼ばれた時空間の物の怪・ダイタラホーシ退治
の為、隋に渡ってウルトラマンカオスとともに戦い、辛くも勝利して日本に遺骸を
持って帰国した。それが己乃舞士(おのの まいし)と呼ばれていたが、ゆがんで
伝わった結果、数多くの歴史書で誤って「小野妹子」と表記されているのだ。
そして、その戦っていた先の隋で、ある人物と会っていた。それが―――――

「――そう、小野妹子とか言っていたな。」
「は!?おまえがそんなやつと当ているわけがないだろ、このカオスとか言う野郎が。」
「なんじゃと、お主達のほうがよっぽど不自然じゃろが、なにが予言否定派軍団
 だっっ!っったく。」
「嘘つきじゃない、大槻だっ!人と話すときぐらい名前を覚えろっ!!」
「このワシ、ヨーロッパの大魔王に楯突くとはいい度胸じゃな。
 お前は大ウソツキ教授の名がふさわしいわ。」
「愚弄するのかきさまはっっ!!」
「なーに、お主はプラズマ学の一端しか知らないからだ。
 ワシなどな、1000年以上だてにいきとらんのだよ――――」
「ちょっと待て。そういう過ぎた表現は避けなさい。」

たけしの仲介で、かろうじて一時、論戦というか熾烈な愚弄戦がとまる。
そう、ここは「たけしのTVタックル」収録室。
横島の前世である高島のさらなる前世、己乃舞士がドクターカオスと隋で会って
いる事など今まで誰も知るはずがない。

そのころ、言うまでもないが、六道家の新婚アツアツカップルはというと
ホールドミータイトしていた。
忠夫が、キュキュッと冥子のヒップに煩悩的本能で手をやり、冥子は微笑ましくおでこを忠夫のあごにやり、さらに強く強く
抱きしめ―――おっと、そのとき冥子のケータイの着メロがなり始めた。

「あら〜〜〜、『地上最強のGS』〜〜?」
「美神さんからの作戦命令かな、もー、せっかくいい雰囲気だったのに、」
「じゃあ〜〜〜、行きましょ〜〜〜〜。ダイタラちゃん〜〜〜〜〜!」

名子と忠夫の愛の結晶である13番目の式神・ダイタラホーシがももーんと二人の
影の中から現れた。
この式神は、「時空間を操る能力」をもち、物の怪の中でも、アシュタロスクラス
の数千倍の魔力を持っていたために、あの聖徳太子や空海、阿部綾麻呂、高島など
の何十代にも上る陰陽道師たちに1千と数百年近く呪文を唱えつづけて、ようやく
魔力も落ち着き、今まさにこの時代で初めて、過剰霊力をもともと兼ね備えていた
二人に包まれる事でコントロールに成功したのだ。

「よーし、ダイタラホーシ。いけぇー―!!」
「ダイタラちゃん、発信よ〜〜〜。」

この言葉どおり、一気に空間を突き抜け、目指すは・・・M78星雲U40、ウルトラの星だ。
そのころ、収録会場ではついに極論的な話になり、なにやら、否定派軍団と肯定派
軍団の境目、真中に置かれていた。

これは、26億年前に太陽が爆発したため、M78星雲U40にてウルトラ種族の長老、
ウルトラマンキングたちが作り上げたという「プラズマスパーク核融合装置」。
で、これから生まれたのがベータフラッシュ。
初代ウルトラマンがハヤタ隊員に成りすます間に携帯していたもの・・・ベータ―
カプセルから発せられる光線です。

「こんな子供だましみたいなことはやめなさいよ、もう・・・」
「子供だましとは何じゃ、この大ウソツキ教授が。」
「大ウソツキ教授じゃないと言ってるだろっっ!!」

などと、カオスと大槻教授がくだらない論争をしているうち、美神は手の指で
パチンと鳴らして合図した。
すると、突然会場の屋根がぱっと変わって―――――

「美神さーん、1年ぶりっスねーー。」
「ナーイス、横島君・・・じゃなくて、六道の夫の忠雄君。で、そこは――――」
「もち、美神さんの指定どおり、M78星雲U40の光の国につきましたけど―。」

そして、美神は血管を額に走らせながらも大槻教授に話し掛ける。
それもそのはず、冥子が腹を婦らませたまま一緒にいて、美神のほうへ手を振って
いたからだ。さらに「今だ、駄目押しの証拠を見せてやれ」と言うような目で、
韮崎にウインクをすると、何かがひらひらと次々に大量の紙が落ちてきた。
何かお金のサイズに似ているなと思いきや――――――

「わあっ!お金だ。お金が降ってきたぞー―。」
「うっそおー、これ本物?」
「もらっちゃえもらっちゃえ、シャネル、グッチ、なんでも買えるじゃなーい。」
「どんどん拾ええー――。」
「ちょっと、邪魔しないでよぉ。」
「まだまだいっぱいあるじゃない。」

誰もかもが我先にと会場内の客席を渡り歩いての紙幣取り合いの代合戦。
それでもまだ無数、大量に落ちていく・・・・・・!
15分たってもまだまだ一向に降り止まず、この分量からすると、おそらく1000億円
はあるんじゃないかと、私ナレーターも思ったんです。

「でも、美神さーん。こんなに降らしちゃっていいんですかあぁー――。」
「いいのいいの、どーせあんたの一生分の給料ぐらい奪っちゃっても――――」

美神は高らかにホホホッ・・・っと笑っていたが、はっと気づいた。
冥子の式神が一匹増えていた事を忘れて、つい昔の社員だからだとばかりに玩具の
ごとくいじめるつもりが、逆に冥子の式神に返り討ちにされかれない事を。
そして、そそくさと冷や汗を流しながら器用に誤る。

「め、冥子。別にあんたのことを言ってるわけじゃないの。
 韮崎、あんたがさっさと駄目押ししないから・・・」

うまく言いくるめた美神であったが、韮崎は、いきなり金が降ってきたので、
ボーっとしていたが、この言葉に、座っている席と長机の間に持っていたものを
がさがさとやり取り出し、立てかけた―――――のだが。

「なんじゃ、何でお主がわしの日記を持っているんじゃ。」
「は?」

ドクターカオスの疑問に、肯定派、否定派、および会場中の人間がピタッッ・・・・・
と止まった。このパターンはもしかして・・・・・・。

「おお、やっぱワシの日記じゃないか。どおりで、書庫にあの若き青春の日記が
 みつからなかったわけじゃ。やはりあの時、ノストラダムスに渡したのが日記
 じゃったのか。・・・・・・ん、どうしたんじゃ、お前ら。」

カオス以外の人間が氷のように固まっていたが、はっと我に返って―――――

「てめー、やっぱカオスが原因じゃねーか。」
「あーくだらん、何が4行詩だ。貴様、あと4分で死ねえエー――っっ!!」
「タコ殴りにしてやる、こっちゃ来ーーい!」
「あたらんかったのは、貴様のせいだったのか・・・!」
「大騒ぎして損したわ、このバカカオスッッッ!!!」
「ちょ、ちょっと待て、おまえ達。」
「問答無用ーーーーーっっっ!!」

あーあ、得したのは、結局会場の皆さんだけ。
美神の作戦も何のその、Dr.カオスの書いたものだからあたらなかったんです。
というわけで、Dr.カオスは引っ張りダコのタコ殴りの刑にして、
否定派・肯定派の皆さんにぼこぼこにされ、着ぐるみ剥がされ・・・・・・
スタッフの方たちもあきれて帰ってしまい、残るは一枚の千円札のみが風で
ぼこぼこにされた体にかさかさ吹き付けられていたのです。

「ほんとーにこんなやつ読んで損したわっ!」

アーカワイソカワイソ、ナンデナンデコノヨニウマレタノ?

本当に楽屋落ちってことで、それじゃ、また会いましょう。
実況は、青野武でした。

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